2021年3月16日の東京株式市場は6営業日続伸しました。
終値は前営業日比154円12銭(0.52%)高の2万9921円09銭でした。
1人最大1400ドルの現金給付の手続きが捨てにスタートしたことを背景に
米国市場が上昇、最高値を連日で更新した流れを日本市場が引き継ぎました。
半導体関連など景気敏感業種を中心に買いが進み、
3万円を超える場面もありましたが、利益確定の売りが出ることで
上値は重く、3万円を割り込んで終わりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は7営業日続伸と反発で、上昇しました。
ダウ工業株30種平均は7営業日続伸して、
前営業日比174ドル82セント(0.5%)高の3万2953ドル46セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比139.843ポイント(1.0%)高の1万3459.708で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は最高値更新記録を
4日連続と伸ばしました。
S&P500種株価指数も前日比25.60ポイント(0.6%)高の3968.94、
3営業日連続で最高値を更新しました。
1人最大1400ドルの現金給付の手続きが
すでにスタートしたと伝わるなど、
追加経済対策関連の材料に加えて、
3月の製造業景況指数が市場予想を上回る結果になったことも
景気回復への期待が増加させ、
投資家心理が強気を維持しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は連日で最高値を更新する
米国市場の好調な動きを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
ナスダックも反発したことを受け、
直近の下押しが強かった半導体関連が買われ、
取引時間中には3万円に載せる場面もありましたが、
利益確定が早速出ることで
上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
東京エレクトロン、アドバンテストなどの
値嵩株の半導体関連が上昇、
医薬品、地方銀行系が売られました。
日経の日足は上ヒゲをもつ短陽線を形成しました。
高値と安値は前日より切り上げて、
形でも上昇になりました。
3週間ぶりに3万円を超える場面があった後は、
戻して再び割り込んで終わり、
3/2に続いて再び抵抗にあって下にトレンド転換、
そして調整入りとなるかが明日からの
確認ポイントになります。
調整入りになる場合の最初の支えられるポイントは
25日移動平均線、5日移動平均線が重なる
29,560-29,590円付近です。
商いは前日より微減ですが、
相変わらず3兆円にせまる勢いです。
東証1部の売買代金は概算で2兆9091億円、
売買高は14億1937万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1529、
値下がりは592、変わらずは74銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日の戦略では最後に「今は押されている精密機器、半導体関連は
景気回復とともに再び注目される分野でもあるので、
今は空売りを入れるとしても、
いつでも戻れる可能性があることを念頭に入れて
継続フォローしましょう。」と解説、
1日だけで切り返す動きを見せました。
今年のトレードには欠かせない分野なので、
注目の目を離さないようにしてください。
本日の動きは、主要イベントに備えての、
短期トレードが重なっていることを表しています。
3万円を超えるも、上値は重く
すぐさま利益確定の売りが出ました。
それだけ注目されるイベントですが、
米国市場の動きはある程度、支援材料を見込んで
折り込みが進んでいるように見えます。
この状況なら米国市場も持ち合っておかしくありませんが、
ダウとS&P500は連日の最高値更新です。
日本市場もその流れを週後半から反映するとしたら
景気敏感領域には激しい上昇要因となります。
動きが活発になってきた海運業、鉄鋼の一部がそれを物語っています。
海運、空運、レジュー・旅行関連、
そして鉄鋼、非鉄金属には十分注目しておきたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,921.09 +154.12(0.52%)
ドル・円
109.23 – 109.25 +0.05(0.04%)
ユーロ・円
130.23 – 130.25 +0.08(0.06%)
ユーロ・ドル
1.1921 – 1.1923 +0.0001(0.00%)
NYダウ工業株30種(ドル)
32,953.46 +174.82(0.53%)
S&P500種
3,968.94 +25.60(0.64%)
ナスダック
13,459.708 +139.843(1.04%)
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