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2021年3月17日の日経概況

2021年3月17日の東京株式市場は7営業日ぶりに小幅反落しました。
終値は前営業日比6円76銭(0.02%)安の2万9914円33銭でした。
米国市場で、短期的な過熱感が意識された利益確定の売りが出たことを背景に
日本市場も方向感のないスタートとなりました。
17日はFOMCの結果発表が予定されていることから様子見ムードが強く
前日の変動幅に収まる小さい動きに終始しました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は8営業日ぶりの反落と小幅の続伸、まちまちでした。
ダウ工業株30種平均は8営業日ぶりに反落して、
前営業日比127ドル51セント(0.4%)安の3万2825ドル95セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に続伸して
前営業日比11.859ポイント(0.1%)高の1万3471.567で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は前日まで7営業日続伸で
4日連続の最高値更新記録、2,000ドルを超える上昇幅など、
利益確定がいつ出てもおかしくないタイミングでした。

17日に発表されるFOMCの結果を見極めたいとの心理も
市場を押し下げましたが、大きく崩れる場面はなく、
ダウに比べて伸びの弱かったハイテク関連が買われ、
市場を支えました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が利益確定に押され、
方向感なしに推移した流れを引き継ぎ、
小さい変動幅の中で消耗的な動きを続けました。

17日はFOMCの結果が注目され、
その結果を見極めたいとの心理が強く
一方的に売り込まれる動きも見られませんでした。

米国市場同様、FOMCの結果に期待しつつも、
結果が出るまでは動きにくい流れは想定通りでした。

陸運、不動産など景気正常化の恩恵を受けると
予想される業種に上昇が見られましたが、
前日まで強かった鉄鋼などのバリュー株には
利益確定の売りが出ました。

日経の日足は方向感のない十字架を形成しました。
前日の変動幅も大きくありませんでしたが、
本日はそれよりも小さく、
持ち合いでエネルギーをためています。

高値は29,984円と30,000円が意識され、
25日移動平均線も抵抗であり続けました。
本日の米国市場次第で、上か下、
大きく振れる可能性があるので、注意が必要です。

様子見で商いは縮小、
東証1部の売買代金は概算で2兆5794億円、
売買高は12億5284万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1409銘柄、
値下がりは682、変わらずは104銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

様子見でポジションを持つのが
難しいのは予想されたことですが、
ここまで小さい変動幅の中に収まるのは少し意外でした。

日経が方向感に乏しかった結果、
個人の資金がグロース系を中心としてマザーズに移動、
1.45%の上昇を記録しました。

米国市場は、ポジティブな見通しを前提に
FOMCの結果を先に織り込んで、
最高値更新を続けてきた経緯がありますが、
日本市場はその分を反映することはできていませんでした。

押されていた分、FOMCの結果が市場親和的な内容の場合は、
米国市場を超える跳ね返りを見せることも考えられます。
短期的な利益確定は出ていますが、
バリュー株はその跳ね返り再び注目を浴び、
グロース、バリューが共に上昇する
相場の到来も考えられます。

明日は思惑が錯綜する動きが朝方でることが考えられるので、
一歩引いて観望した後、
少し余裕をもって参戦してもよいでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,914.33 -6.76(-0.02%)
ドル・円
109.17 – 109.18 -0.08(-0.07%)
ユーロ・円
129.89 – 129.91 -0.30(-0.23%)
ユーロ・ドル
1.1896 – 1.1898 -0.0020(-0.16%)
NYダウ工業株30種(ドル)
32,825.95 -127.51(-0.38%)
S&P500種
3,962.71 -6.23(-0.15%)
ナスダック
13,471.567 +11.859(0.08%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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