2021年3月22のの東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比617円90銭(2.07%)安の2万9174円15銭でした。
長期金利の上昇が先行き不透明な中、
米国の資本規制緩和の中止、
オリンピックの海外からの一般観客受け入れ断念などが重なり大きく下げました。
今後の動き、投資戦略を含め、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比234ドル33セント(0.7%)安の3万2627ドル97セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比99.067ポイント(0.8%)高の1万3215.235で取引を終えました。
米国で導入されていた資本規制の緩和が
予定通り3月で終了すると発表されたことが
市場を引き下げました。
金融関連が下げ、悪材料によりクレジットカードのビザ、
決算発表結果が市場予想を下回った
ナイキなどが大幅に下げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は先週末下落した
米国市場の流れを引き継ぎました。
大手銀行の資本規制の緩和が予定通りに中止されることに加えて、
日銀のETF買入れ方針転換、
オリンピックの海外からの一般観客受け入れ断念などが重なり、
下げ幅を拡大させました。
海運、鉄鋼の景気敏感業種が買われ、
電気・ガス業、石油・石炭製品などもしっかり、
一方、自動車、保険業、機械が大きく下げました。
日経の日足は短い上下髭をもつ陰線を形成しました。
先週末に続き、前日の終値から下放れしてスタート、
そのまま陰線で引ける下向けのキャップを
2営業日連続で形成しました。
先週末の解説では「週明けも本日の安値を割り込んで
下げが継続する可能性も念頭に入れておくのがよいでしょう。」と説明、
短期的な売られすぎに近づきました。
3/5-3/9の直近安値期間では
ボリンジャーバンドの-1σまで
押されると支えられて、上に跳ね上がりました。
本日も-1σまで来たので
ここからの切り返しになるかを確認します。
東証1部の売買代金は概算で3兆338億円、
売買高は13億8426万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1190、
値上がりは908、変わらずは97でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
悪材料はどうして同時に現れるのか。
市場にいるとたまに不思議に思えてくる現象です。
米国市場から大手銀行の資本規制の緩和中止ニュース、
日銀のETF買入れ方針がTOPIX連動形に転換、
海外からの一般観客受け入れを断念したオリンピック。
今週のスタートが厳しくなるというのは
先週末の解説で伝え、
バリュー株の方に注目するように戦略も立てました。
本日は予想通り、グロース株が売られる展開でした。
中盤の持ち直しまではその動きが続きますが、
週末に近づくと、来週の年度末相場に備えての
売りに押される展開が予想されます。
長期的な保持戦略ではない場合、
今週中はこまめに利益確定の設定を
入れ替える必要があります。
明日は米国の10-12月期経常収支、
2月新築住宅販売、
24日は2月耐久財受注、
25日は10-12月期GDP確報値など
重要な経済指標発表が続くので波乱要因になりやすいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,174.15 -617.90(-2.07%)
ドル・円
108.74 – 108.75 ±0.00(0.00%)
ユーロ・円
129.17 – 129.19 -0.59(-0.45%)
ユーロ・ドル
1.1877 – 1.1879 -0.0056(-0.46%)
NYダウ工業株30種(ドル)
32,627.97 -234.33(-0.71%)
S&P500種
3,913.10 -2.36(-0.06%)
ナスダック
13,215.235 +99.067(0.75%)
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