2021年4月8日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比21円81銭(0.07%)安の2万9708円98銭でした。
米国株が小幅の反発と続落、方向感に欠ける動きになったことを引き継ぎ、
日本市場も方向感の定まらない動きに終始しました。
下げ幅を200円以上に広げる場面もありましたが、
景気正常化への期待は根強く、下げ幅を打ち消し、
小幅のプラスに転じて取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反発と続落、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比16ドル02セント(0.04%)高の3万3446ドル26セント、
ナスダック総合株価指数は続落して
前営業日比9.538ポイント(0.1%)安の1万3688.842で取引を終えました。
ここまで上昇してきた景気敏感株への
利益確定売りが出ることで
マイナスに沈む場面もありましたが
景気正常化への期待は根強く、
FRBの議事内容も金融緩和の長期化を示唆、
買いが優勢になりプラスに転じて取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日に続き、狭い範囲の中で
方向感の定まらない動きとなりました。
米国市場がプラスとマイナスを繰り返す流れを引き継ぎ、
売りが先行してスタート、
小幅ではありますが、ナスダックが続落したことを背景に
半導体関連に売りが出ました。
下げ幅は200円を超える場面もありましたが、
午後に入ってシカゴ市場で日経平均先物が買われ、
値嵩株に買いが戻ることが確認されると、
下げ幅を急速に縮小しながら取引を終えました。
4業種をのぞいた29業種が下落、
海運、その他製品、機械、精密機器など
景気敏感業種が上昇しました。
銀行、証券が前日に続いて売りに押され、
陸運、水産、不動産などの内需系も幅のある下げとなりました。
日経の日足は前日と同じ形で、
上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
高値と安値は前日より切り下げ、
形では下げ、下げの勢いは前日よりは弱くなりました。
安値が25日移動平均線、一目均衡表の
先行スパン1まで進むと
再び支えられて戻ってきました。
上向きに変わっていたボリンジャーバンドも
幅が狭くなりながらフラットになりました。
小さい範囲の中での持ち合いが強くなっています。
支えられると思われるポイントでは
しっかり下げ止まっているので、
急激に上に跳ね上がる可能性があることも
念頭に入れてください。
東証1部の売買代金は概算で2兆5445億円、
売買高は11億3446万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1883銘柄、
値上がりは285、変わらずは22銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
方向感に欠ける1日、という表現が
ふさわしい2日になりました。
本日はさらに変動幅を縮小させながら売り・買いの連続。
面白いのは銘柄全体の動きで、
前日は小幅高でありながら
値上がりが全体の84%、
本日は小幅の下げにもかかわらず
値下がりが86%、
全面安と言われてもおかしくない流れですが、
それだけ値がさ株が市場全体の流れに逆行するような
動きを見せているということでしょう。
混沌ぶりは週末まで続きそうですが、
明日の注目ポイントは、ポジティブサプライズの
少なかったファーストリテイリングの本日の決算結果を
市場がどのように受け止めるかです。
それによって市場全体が活性化されることになると、
景気敏感、消費関連を中心に
再び3万円を目指す動きとなるでしょう。
景気敏感株の中でも
半導体、半導体製造措置関連は
今年を通じてずっと強調している業種なので
常に押し目買いのチャンスを狙っていいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,708.98 -21.81(-0.07%)
ドル・円
109.46 – 109.47 -0.33(-0.30%)
ユーロ・円
130.01 – 130.02 -0.40(-0.30%)
ユーロ・ドル
1.1876 – 1.1877 -0.0002(-0.01%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,446.26 +16.02(0.04%)
S&P500種
4,079.95 +6.01(0.14%)
ナスダック
13,688.842 -9.538(-0.06%)
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