2021年4月14日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比130円62銭(0・44%)安の2万9620円99銭でした。
米国市場は続落と反発でまちまちな動きで、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の
新型コロナウイルスワクチンの接種を中断するように勧告されたことが響きました。
日本市場もその材料を引きずって売りが先行してスタートしましたが、
売りが一巡するとハイテク関連を中心に買いが進み市場を支えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落と反発でまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比68ドル13セント(0.2%)安の3万3677ドル27セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比146.100ポイント(1.1%)高の1万3996.099で取引を終えました。
接種後に血栓が生じる事例が報告され、
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の
新型コロナウイルスワクチンの接種を中断するように勧告、
投資家心理が悪化しました。
堅調な経済指標の発表は景気正常化への
根強い期待を刺激し、売りが一巡して
199ドル下げまで進んだ後は、
下げ渋って取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国の当局がジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の
新型コロナワクチンの接種を中断するように勧告したこと、
大阪府の新規感染者が1000人を超えたことなど
景気正常化への遅れが懸念され、
売りが先行してスタートしました。
前日の米国市場ではナスダックがしっかり、
日本市場もそれを受けてハイテク関連銘柄が物色され
市場を買い支えした結果、
下げ渋って終わりました。
下げ幅は大きくありませが、
5業種のみが上昇、その他28業種がマイナスに沈みました。
鉄鋼、精密機器、ゴム製品など
景気敏感業種、素材系が上昇、
陸運業も上昇に加わりました。
一方、海運業への逆風が強く下落率1位、
前日は買われた繊維製品、非鉄金属が早速売られました。
日経の日足は下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
実体が前日の日足に収まる持ち合いで、
変動幅はさらに縮小、
持ち合いが煮詰まってきました。
安値では25日移動平均線まで進むと
早速戻して終わるので下値が硬い動きが
続いてくることには間違いありません。
ATRが2月22日以来となる
400円割れで、動きが鈍くなってくることが
堅調ですが、上か下に跳ねることを待ってから、
その方向についていくのがこの流れにおいての
基本的な戦略です。
東証1部の売買代金は概算で2兆2534億円、
売買高は10億3628万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1376、
値上がりは739銘柄、変わらずは76銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
外部環境が少しずつ警戒すべき
動きとなっています。
著しい変化を見せているのは為替市場。
111円近くまで進んだ円安傾向は
2週間足らずで108円台の円高に
ひっくり返りました。
為替に似たような動きをするのが
10年長期金利の動向で、
1.724まで進んでからは1.62台と急速に縮小しています。
短期間での調整が早かった分、
切り返した場合やはり早い動きになって
市場を錯乱させる要因となりますので、
注意が必要です。
円高が進む中でも鉄鋼、精密機器などが強い動きとなる
不可解な動きをしていることからも
「これ」という特定のテーマは見当たらず、
とりあえず今日はこれ!という感じで右往左往しています。
唯一物色が継続しているのは、脱炭酸、環境関連で、
先週末の上級授業・銘柄相談会で取り上げた
イメージワン(2667)がストッップ高を連発するなど、
環境関連と色が少しでも付くと資金が向きやすいという流れがあります。
環境関連、脱炭酸は国策として注目、
半導体、半導体製造措置などは今後も
注目するテーマとして継続してフォローする必要があります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,620.99 -130.62(-0.44%)
ドル・円
108.95 – 108.97 -0.36(-0.32%)
ユーロ・円
130.26 – 130.27 +0.15(0.11%)
ユーロ・ドル
1.1954 – 1.1955 +0.0051(0.42%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,677.27 -68.13(-0.20%)
S&P500種
4,141.59 +13.60(0.32%)
ナスダック
13,996.099 +146.100(1.05%)
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