2021年4月27の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比134円34銭(0.46%)安の2万8991円89銭でした。
米国市場は反落と続伸、まちまちな動きになりましたが、
ナスダック市場が上昇したことを好感した日本市場は買いが先行しました。
買いの勢いは続かず、緊急事態宣言の影響が引き続き懸念され
マイナスに沈んで終わりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落と続伸、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比61ドル92セント(0.2%)安の3万3981ドル57セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比121.968ポイント(0.9%)高の1万4138.776で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は2ヶ月ぶりに
過去最高値を更新しました。
商品先物市場の上昇で原材料のコスト増加が
懸念された消費財関連銘柄が売られました。
大型株の決算発表が相次ぐナスダックには
好業績を期待する買いが入って最高値を更新、
7.45ポイント(0.2%)高の4187.62まで上昇した
S&P500種株価指数も1週間ぶりに過去最高値を記録しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場でナスダック指数が上昇したことを背景に
買いが先行してスタートしました。
買いの勢いは続かず、
緊急事態宣言の影響に対する懸念が続き、
下げに転じました。
週後半に米国のハイテク関連で決算発表が続くことで、
ポジションを一方的に傾けることはできず
変動幅が小さく、方向感の欠ける動きに終始しました。
証券、銀行などの金融が強い中、
前日に続いて海運が上昇率上位を占め、
鉄鋼、パルプなどの素材系も買われました。
一方、自動車関連、精密機器、化学など
輸出関連が売られました。
日経の日足は陰線を形成しました。
ひげがほとんどなく、実体のみの陰線で
強い下げのサインとなりがちですが、
前日の変動範囲の中におさまる持ち合いです。
高値は75日移動平均線、
安値は29,000円が意識された挟まれた格好です。
結果的に4/20から乱高下、小さい範囲で持ち合いと、
方向性の定まらない動きになっています。
上か、下に振れる方向を見極めたい
心理が強いので、当分はこの動きが続きそうです。
東証1部の売買代金は概算で2兆4409億円、
売買高は11億5937万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1338、
値上がりは749、変わらずは103銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
決算相場であることを考えると
今の乱高下→煮詰まり、方向感なしは
当然とも言えますが、
それにしても買いも売りも難しい市況です。
テクニカル分析でみると、非常に悪化したわけではなく、
ピークをすぎて、下向きの圧力がかかっている状態、となります。
この場合、スウィングトレードが
うまく機能しないので、別の戦略が必要になります。
実績が堅調な銘柄を選定して、中・長期的に構えるか、
材料が出る銘柄を毎日ピックアップ、
短期と割り切って、トレードをこなして行くこと。
この2つの方法が現在の相場に有効で、
自分の環境によって選択できる戦略が決まってきます。
短期戦略は市場が動く時にトレードできるのが前提なので
それ以外は決算発表が終わって堅調な業績を持つ
銘柄の押し目を拾うのが有効になります。
またはその逆をとって、空売りの銘柄を物色するのもよいでしょう。
京セラ<6971>、村田製作所<6981>など
電子部品、精密機器系はゆったりではありますが、
下向きと思わせる銘柄が一定数あるので、
物色の目を向けてみるのはどうでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,991.89 -134.34(-0.46%)
ドル・円
108.32 – 108.33 +0.61(0.56%)
ユーロ・円
130.74 – 130.76 +0.44(0.33%)
ユーロ・ドル
1.2069 – 1.2071 -0.0027(-0.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,981.57 -61.92(-0.18%)
S&P500種
4,187.62 +7.45(0.17%)
ナスダック
14,138.776 +121.968(0.87%)
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