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2021年5月10日の日経概況

2021年5月10日の東京株式市場は3営業日続伸しました。
終値は前営業日比160円52銭(0.55%)高の2万9518円34銭でした。
3週間ぶりに2万9500円を上回るところまで回復しました。
景気敏感、素材系を中心に上昇、上げ幅を320円まで伸ばしましたが、
決算発表で急落する銘柄の影響もあり、縮小して終わりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日続伸して、
前営業日比229ドル23セント(0.7%)高の3万4777ドル76セント、
ナスダック総合株価指数は2営業日続伸して
前営業日比119.395ポイント(0.9%)高の1万3752.237で取引を終えました。

S&P500種株価指数も3日続伸、
前日比30.98ポイント(0.7%)高の4232.60、
最高値更新で終わりました。

雇用統計に関しては100万人増という
市場予想を大幅に下回り、
非農業部門雇用者数が前月比26万6000人増に止まりました。

景気拡大を期待する市場に対して
売られる材料になってもおかしくありませんでしたが、
FRBが量的緩和の縮小から慎重姿勢に転換する
可能性に焦点が当てられ、市場は上昇で回答しました。
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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
雇用統計の結果で金融緩和の長期化が期待され、

上げ幅は320円まで伸びる場面がありましたが、
業績発表した銘柄が急落することや、
3営業日続伸からくる利益確定もでたことで
上昇幅を縮小させながら取引を終えました。

鉄鋼、非鉄金属、その他製品、パルプなど
景気敏感、素材系業種が買われ、
不動産業、倉庫など内需の一部も買われました。

日経の日足は長い上髭を持つ陽線を形成しました。
抵抗として認識されやすい25日移動平均線を超え、
実体でまたがる形で終わりました。

終値で25日移動平均線を超えて終わっているので
トレンドの発生のように見えますが
すぐ上に+1σ及び3万円の壁が待っています。

この抵抗を超えて上昇トレンド継続につながるか、
今週はその動きに注目です。

東証1部の売買代金は概算で2兆4641億円、
売買高は11億2670万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1482、
値下がりは614、変わらずは95銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日本市場は強さを見せつける続伸となりましたが、
最後の戻し、上昇幅縮小は気になるところです。
テクニカル分析上で意識されている価格を上回って
終わってはいるものの、

完全に上昇トレンドに転じたとは言い難い流れで
続伸の割には商いの盛り上がりが
足りないのもまだ首を傾げる要因となっています。

決算がまだ続いており、週末の戦略で説明した通り、
11日ソフトバンク、12日トヨタ、ソフトバンクGなどで
ピークを迎えていることを考えると、
上と下、乱高下を繰り返しやすくなります。

本日の上昇幅縮小はそれに対する様子見を反映しています。
本日のメルマガ【戦略銘柄】編では
決算発表がすでに終わった銘柄について
解説しているので、同様に決算発表後の動きを見ながら
取引できる銘柄を物色するのがこのタイミングではよいでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,518.34 +160.52(0.55%)
ドル・円
108.83 – 108.84 -0.31(-0.28%)
ユーロ・円
132.31 – 132.33 +0.51(0.38%)
ユーロ・ドル
1.2156 – 1.2158 +0.0080(0.66%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,777.76 +229.23(0.66%)
S&P500種
4,232.60 +30.98(0.73%)
ナスダック
13,752.237 +119.395(0.87%)4,201.62

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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