2021年5月13日の東京株式市場は3営業日続落しました。
終値は前営業日比699円50銭(2.49%)安の2万7448円01銭でした。
米国市場が堅調なCPI、長期金利上昇を受け、
ハイテク銘柄を中心に売りが続きました。
日本市場はその流れを引き継ぎ、まともな反発を見せることなく
下落して終わりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は3営業日続落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続落して、
前営業日比681ドル50セント(2.0%)安の3万3587ドル66セント、
ナスダック総合株価指数も続落して
前営業日比357.745ポイント(2.7%)安の1万3031.681で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数の下げ幅が大きく、
ハイテク株離れが鮮明になりました。
消費者物価指数(CPI)が市場予想以上に上昇し、
景気拡大の印象が強くなると
長期金利が上昇、インフレ懸念より
ハイテク関連に売りが続きました。
値嵩株のハイテク関連が総崩れ状態で、
下げ幅は700ドルを超える場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の下落が続き、
売りが先行してスタート、
アジア市場まで崩れると下げ幅を拡大させました。
1日中売りが優勢で、反発する様子もなく
同日の安値付近で取引を終えました。
ハイテク株の崩れを受け、
半導体関連、情報・通信の下げが目立ち、
新型コロナウィルスの感染者の拡大が続くことで
内需関連にも売りが進みました。
前日に続きゴム製品が強く、
パルプ、食料品の他、
その他金融業、銀行業、保険業などの
金融部門が上昇しました。
一方、精密機器、電気機器、情報・通信業など
ハイテク関連セクターが厳しく、
海運は利益確定に押される流れが2日続きました。
日経の日足は上下髭を持つ陰線を形成しました。
前日の終値から下放れしてスタート、
そのまま下落して実体レベルでの
下向きのギャップを形成しました。
実体全体が-2σの外に出たので、
下に向かってのスプラッシュが発生しました。
当分は資金を温存することを優先してください。
商いは本日も3兆円を超える大盛況。
東証1部の売買代金は概算で3兆523億円、
売買高は14億835万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1800、
値上がりは335銘柄、変わらずは57銘柄でした。
本日も値下がり銘柄が8割を占めました。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
予想以上の下げ幅でした。
2日で大きく下げてきたので、
一回くらい反発があってもいいところだと
考えていたところ、米国市場が総崩れを見せると
日本のみならず、世界全体が振り回わされています。
終わってみると、結局3日間で2070円の下落幅、
ここまでくるとさすがにリバウンドがあるだろうと
思いがちですが、前日にも伝えたとおり、
割安だと喜んで買いを入れる場面ではありません。
価格の水準をよくみてください。
本日の下げで、昨年末の終値27,258円に近づいています。
つまり、今年に入ってから新規に買いを入れて
保持している場合はほぼ全員が損失に近づいてきたということです。
その状況で喜んで買いを入れるかというと
むしろ売りが膨らむことが考えられるでしょう。
反発があるとしても大きな変動性とともに
不安定な動きは当分続くので、
資金に温存に徹するか、空売りの戦略を積極化していいのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,448.01 -699.50(-2.49%
ドル・円
109.58 – 109.59 +0.79(0.72%)
ユーロ・円
132.21 – 132.23 +0.21(0.15%)
ユーロ・ドル
1.2064 – 1.2066 -0.0069(-0.56%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,587.66 -681.50(-1.98%)
S&P500種
4,063.04 -89.06(-2.14%)
ナスダック
13,031.681 -357.745(-2.67%)
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