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2021年6月10日の日経概況

2021年6月10日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比97円76銭(0.34%)高の2万8958円56銭でした。
米国市場が様子見ムードで続落と反落で全体的には下落になりました。
日本市場は米国市場の下落を引き継ぎ、売りが先行しましたが、
下落が続かず、景気正常化への期待から買いに転じました。
様子見ムードの強まる日米の市場、
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続落と反落で下げました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続落して、
前営業日比152ドル68セント(0.4%)安の3万4447ドル14セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落して
前営業日比13.161ポイント(0.1%)安の1万3911.750で取引を終えました。

コロナウィルスワクチンの普及が拡大されるにつれ、
上値を試していた景気敏感株に、
利益確定の売りが出ました。

インフレ加速が懸念される中、今後の動向を探る上で重要となる
CPI(消費者物価指数)が10日に発表される予定で、
その結果を見極めたいとの投資家心理が強く、
積極的な売買は限定されました。

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【日本市場の動向】

日本市場は上昇はしたものの、
方向感の掴めない動きが続きました。
前日の米国市場が下落した流れを引き継ぎ、
売りが先行してスタートしましたが、

景気正常化への期待から早速上昇に変わりました。
140円の上昇幅まで進む場面がありましたが、
上値を追うような材料は不足、
高値圏で推移していることから利益を確定しておく売りも出て
上昇幅には限界がありました。

前日は利益確定の売りが進んで下落率1位になった海運業が
本日は早速上昇率1位に返り咲きました。
精密機器、鉄鋼などの景気敏感株が上位を独占。

医薬品も依然つよく、化学、パルプ、ガラスなどの
素材系もしっかり買われました。
前日に続き銀行が冴えない動きで下落率2位、
その他金融業も売られました。

日経の日足は上ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日の高値と安値を切り上げて、
形でも上昇になりましたが、

直近の持ち合いを抜け出すような
力強い上昇と言うには程遠い印象です。
現在の動きは25日移動平均線、75日移動平均線の間に、
株価が入って狭い範囲の中に収まっている流れです。

どちらか大きく動く前によく見られる現象なので、
強引なトレードをするよりは、
明確にどちらかの移動平均線をブレイクアウトまたは
ブレイクダウンすることを確認するようにお勧めします

東証1部の売買代金は概算で2兆4042億円、
売買高は10億2805万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は991、
値下がりは1066、変わらずは136銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

様子見のムードがどんどん濃くなってきました。
最初の材料は今夜予定されている
5月の米国消費者物価指数(CPI)、

市場が気を尖らせているインフレ懸念に
直結する材料であることから
米国のみならず、世界で注目を集めています。

もう一つ米国発の様子見ムード誘発材料は
15-16日のFOMC、
テーパリングに傾く姿勢が見られるか
その内容に注目が集まります。

個人的な見方としてはFOMCを無難に通過すると
日本市場の上昇基調が戻ると想定していますが、
その際は、以前から注目していた
半導体関連に資金が戻り、アフターコロナ関連も
押し目を喜んで買っていく流れが続くでしょう。

なにかと話題の続く医薬品は
一回調整に入ってもいいところまで進んできて
短期的な過熱感が警戒されます。

むしろ一回押し目を作ってくれると
積極的に上昇への反転を捉えにいきましょう。

その時のために、一つマザーズからピックアップしているので、
有料メルマガの最初の銘柄をチェックしてみてください。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,958.56 +97.76(0.34%)
ドル・円
109.51 – 109.53 +0.07(0.06%)
ユーロ・円
133.20 – 133.22 -0.12(-0.09%)
ユーロ・ドル
1.2161 – 1.2163 -0.0021(-0.17%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,447.14 -152.68(-0.44%)
S&P500種
4,219.55 -7.71(-0.18%)
ナスダック
13,911.750 -13.161(-0.09%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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