2020年1月20日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比42円25銭(0.18%)高の2万4083円51銭でした。
先週末の米国市場が再び3指数揃っての最高値更新、
日本市場は小幅に買いが先行してスタートしましたが、
休場になる米国市場の動向を見極めたいとの様子見相場となりました。
金曜日から春節に入るアジア市場の多くが休場、
材料難が深化することが予想されますが、ネガティブな材料が少ない分、
悲観的になりすぎる必要もないでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅で5営業日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日続伸して、
前営業日比50ドル46セント(0.2%)高の2万9348ドル10セント、
ナスダック総合株価指数は3日続伸して
前営業日比31.813ポイント(0.3%)高の9388.944で取引を終えました。
S&P500種株価指数も3日続伸して
ダウ工業株30種平均、ナスダック総合株価指数と合わせて
3指数すべてが最高値を更新する記録を3日に伸ばしました。
決算発表が続く中、中国と米国の景気指標が
市場予想を上回る結果が続き、投資家心理が強気を維持しました。
29,000ドルという節目を突破し、
高値圏で上昇を続けていることへの警戒から
上値では売りが出て、上昇幅は限られました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の上昇を好感して
小幅の買い先行でスタートしましたが、
大きく上昇する材料不足に悩まされました。
米国市場がキング牧師の誕生日で休場、
様子見になる要素を持ってのスタートだった分、
方向性は出にくく、小幅の変動幅の中で
推移する持ち合いの相場となりました。
非鉄金属、ガラスなどの素材系が強く推移、
機械、電気機器などの輸出関連のセクターが物色されると同時に
不動産、建設、倉庫などの内需関連にも資金が向かいました。
日経の日足は短い上下ヒゲをもつ短陽線を形成、
変動幅は前営業日の中に収まり
持ち合いの形になりました。
持ち合いに入ったものの
ボリンジャーバンドは上向き、+1σが意識され、
支えになっているバンドウォークが継続、
上昇の勢いはまだ衰えてないことを示しています。
明確な方向性を持ったわけではありませんが、
安値で24,000円を割ってないのに意味があり、
この動きが数日間続き、支えとして認識が固まると
決算結果が揃うころには上を向く流れになりやすいでしょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週は米国市場の最高値更新についていけない
日本市場への違和感について振れました。
週末の間も最高値更新を続けた米国市場の動きを
週明けの日本市場はまたもや味方につけることができていません。
今週は動意づくのが難しい環境です。
米国市場はキング牧師誕生記念日で本日が休場、
営業日が少ないので盛り上がりに欠ける上に、
先週末の動きは高値圏での過熱感を意識し始めている様子です。
さらに、今週末から春節でアジア市場の多くが休場、
材料はますます少なく、
国内の決算結果が動きの要因となりますが
大きく動かすほどの強力な動因にはなりにくいでしょう。
決算結果が近づいた銘柄に対しては取引を控え、
結果が確定してしっかりした業績を持つことが証明された
銘柄をピックアップする、最も正論的な戦略が
現在においては最適な投資戦略になるでしょう。
ゴム製品業種は昨年10月末から大きく押されてから
先週末より切り返す兆しが見えてきたので、
割安圏に入った銘柄をピックアップするフィールドとしては
よいのではないでしょうか。
注目の決算は23日の日本電産とディスコの決算、
米国では21日がネットフリックス、IBM
23日のインテルなどです。
20-21の日銀金融政策決定会合、
21日に黒田日銀総裁による会見、
欧州ではECB(欧州中央銀行)理事会が予定されていますが、
現状維持から大きくずれるような内容にはなりにくいので
市場へのインパクトはほとんどないと予想します。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
24,083.51 +42.25(0.18%)
ドル・円
110.17 – 110.18 -0.03(-0.02%)
ユーロ・円
122.26 – 122.27 -0.46(-0.37%)
ユーロ・ドル
1.1096 – 1.1099 -0.0040(-0.35%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,348.10 +50.46(0.17%)
S&P500種
3,329.62 +12.81(0.38%)
ナスダック
9,388.944 +31.813(0.33%)
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