2020年1月22日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比166円79銭(0.70%)高の2万4031円35銭でした。
新型肺炎関連で人から人への感染が確認され、
米国内でも感染者が確認されたことを受け、米国市場が下落、
日本市場も続落でスタートしましたが、
アジア市場の堅調ぶりで上昇に転じました。
決算相場が本格化することで銘柄の選別が進む市場、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は6営業日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反落して、
前営業日比152ドル06セント(0.5%)安の2万9196ドル04セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落して
前営業日比18.137ポイント(0.2%)安の9370.807で取引を終えました。
新型肺炎のリスクが強く意識されました。
中国で人から人への感染が判明、そのほか
米国でも感染者を確認したと発表されたことが
投資家心理を冷やしました。
運行停止中の737MAXの再開目処が6~7月までは立たないと
報じられたボーイングが大きく下げたことも
市場全体を押し下げました。
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【日本市場の動向】
新型肺炎の材料が米国市場を揺さぶりましたが、
日本市場は前日に折込み、大きく下げた反動から
買いが進みました。
香港をはじめとするアジア市場が堅調に推移したことも
上げ幅を拡大させる要因となりました。
特に中国市場が午後に入って上昇に転じることが
確認できた後は上昇継続、本日の高値付近で引けました。
前日は売り込まれた東京エレクトロン、アドバンテストなど
大型・半導体関連銘柄に買いが戻り、
高機能ウエハーの開発が報じられた信越化学は
昨年来高値を更新しました。
商いは低調で、3日連続で2兆円を下回りました。
東証1部の売買代金は概算で1兆8868億円、
売買高は10億180万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1286、
値下がりは758、変わらずは115でした。
日経の日足は短い上下ひげを持つ陽線を形成しました。
前日の安値を割り込むところまで下げましたが、
25日線の直前で止まり、前日に引き続き
25日線に支えられる流れになりました。
25日線には転換線も位置しているので、
強い支えを形成していますが、
逆に下に抜けると下げが強くなるので注意が必要です。
また、終値では上昇しましたが
前日の高値と安値は切り下げたので、
形では下落になっているので、
下げの流れが止まってないことに注意が必要です。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場が異例の強さを見せました。
米国市場の反落を受けて、続落でスタートしましたが
前日の下げで外部環境の材料は消化済み、と叫ぶような感じで
下げ幅の半分以上は取り戻せました。
とは言って国内で強い上昇材料があるかというと、
明確にこれ、というのも見当たらない状況で
ただ下げづらいだろうという雰囲気だけが市場に漂って、
支えになっている印象です。
注目の材料だった米国IBMの決算結果を受けて
本日の米国市場がポジティブに動き、
今週最も注目される日本電産、ディスコの決算を
明日まで無事通過すると地合いはさらに改善するでしょう。
明日の日本電産を皮切りに決算を材料として物色する
決算相場が本格化するので、
2月中旬まで下げづらい展開、
その後は上に向かう流れを想定してもいいのではないでしょうか。
年末特別講座で強調した東京エレクトロン、アドバンテストなどの
半導体銘柄は強気継続なので、引き続き注目、
信越化学に至っては2年来の高値更新までしてきたので、
やはり継続して注目して問題ないでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
24,031.35 +166.79(0.70%)
ドル・円
109.95 – 109.96 -0.02(-0.01%)
ユーロ・円
121.82 – 121.83 -0.16(-0.13%)
ユーロ・ドル
1.1077 – 1.1080 -0.0015(-0.13%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,196.04 -152.06(-0.51%)
S&P500種
3,320.79 -8.83(-0.26%)
ナスダック
9,370.807 -18.137(-0.19%)
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