2020年1月30日のの東京株式市場は大幅に下落しました。
終値は前営業日比401円65銭(1.72%)安の2万2977円75銭でした。
米国市場が小幅の続伸となり、日本市場にも期待がかかりましたが、
93円安値でスタート、アジア市場の下落を受けてじりじりと
下げ幅を拡大させました。
3ヶ月ぶりの安値になるところまで下落した本日、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比11ドル60セント高の2万8734ドル45セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比5.483ポイント(0.1%)高の9275.164で取引を終えました。
アップル、GEなど主要な銘柄が市場予想を超える
決算結果を発表したことが好感され
投資家心理が改善、買いが進みました。
買いが一巡した後は新型肺炎の影響への懸念が
和らいでないことで上昇の要因を弱め
上昇幅は縮小されながら取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の小幅な変動幅とは裏腹に、
新型肺炎に対する警戒感が強まり
下げ幅を拡大させました。
朝方は93円安でスタートしましたが、
アジア市場が下落に陥り、
日本市場も下げ幅を徐々に拡大させました。
下げ幅を拡大させ480円安まで進みましたが、
売られ過ぎへの警戒心から下げ幅を
縮小させながら取引を終えました。
上昇した業種は証券・商品先物取引業のみで
電気機器、機械、精密機器に強い売りがでました。
一方、保険、その他金融業、銀行業などの金融系が物色されました。
東証1部の売買代金は概算で2兆5135億円、
売買高は13億6771万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1819、
値上がりは296、変わらずは40でした。
全体の8割が下げる全面安に近い状態でした。
日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成しました。
朝から75日線を割ってからスタート、
節目となる23,000円を割り込んでから
戻るように見えましたが、
力不足で23,000円を終値で割ったまま引けました。
75日線はもちろん、1/8の安値を割り込んで
高値と安値の切り下げが成立、
当分、下げトレンドが継続する流れになってきました。
ここから戻りを試す動きになっても
75日線は抵抗に変わる可能性があり、
警戒が必要です。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
ついに23,000円を割り込みました。
新型肺炎による影響が原因だというのは明確ですが、
世界市場の動きからみて、
日本市場は目立つほどの弱さと言わざるを得ません。
さらに気を引くのは、当然下がるであろうと予想された
インバウンド関連銘柄の下げよりも
ハイテク関連銘柄の下げが大きいという点です。
「中国関連」と影響範囲を限定することはできず、
より広い銘柄への売りも警戒すべきでしょう。
戦略メルマガで取り上げた銘柄でもロスカットが目立ちますが、
市場全体の調子が悪い時には起こりうることです。
中国市場が休み明けでどのように反応するか、
一段と下げる動きも予想されるので、
新たなポジション立ては控えた方がよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,977.75 -401.65(-1.72%)
ドル・円
108.94 – 108.95 -0.15(-0.13%)
ユーロ・円
120.05 – 120.06 -0.01(0.00%)
ユーロ・ドル
1.1020 – 1.1023 +0.0015(0.13%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,734.45 +11.60(-0.01%)
S&P500種
3,273.40 -2.84(-0.08%)
ナスダック
9,275.164 +5.483(0.05%)
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