2020年3月23日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比334円95銭(2.02%)高の1万6887円78銭でした。
連休の間、米国市場は変動性の高い動きが続き、週末は
1,000ドル近い下げになりました。
日本市場も16,000円割れまで囁かれましたが、
ソフトバンクの一撃で上昇に転じ、3桁の上昇を記録しました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は連休の間にも変動性の高い動きを続けました。
ダウ工業株30種平均は大幅に下落して、
前営業日比913ドル21セント(4.5%)安の1万9173ドル98セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に下落して
前営業日比271.061ポイント(3.8%)安の6879.517で取引を終えました。
米国内で拡大している新型コロナの影響で
外出禁止命令が広がりました。
カリフォルニア州は19日夜に外出を禁じる命令を、
ニューヨーク州が全事業所に対して出勤を禁止する命令を出すなど
経済に大きな影響を与える懸念が広がり
投資家心理は継続して悪化、
週間の下落率は17.3%、リーマンショック以来の大きさでした。
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【日本市場の動向】
日本市場は上昇しながら迷いの残る動きになりました。
米国市場が先週末に大きく下げたのを受けて
マイナス幅が広がる場面もありましたが、
国内の好材料を背景に上げに転じて3桁の上昇を達成しました。
午後に入ってソフトバンクグループが
資産売却を実施、それを原資とした自社株買い、
負債削減策を発表するとストップ高まで上昇したことが、
市場全体を盛り上げました。
買いが一巡した後は、新型コロナの影響が爆発的に拡大している
米国市場の動きを見極めたいと言う心理で
上昇幅は限られました。
主力銘柄の中ではトヨタ自動車が高岡工場で
新型コロナの二次感染が発生したことで
三日間生産停止にすると言うことを発表して大きく売られました。
日経の日足は前日の日足につつまれる
持ち合いの形を形成しました。
先週末は「来週からはこの安値を下回らずに支持に変わってくるのか、
それで上を目指すのかを確認する時間帯に入ります。」と解説、
実際にテクニカル分析上でも
下げ止まり、底打ちの可能性が高くなりました。
それでも油断せずに、直近の最安値を
割らずに安値をしっかり切り上げるのを確認してから
本格的な上昇相場に乗せていきましょう。
東証1部の売買代金は概算で4兆152億円、
売買高は26億9739万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1613銘柄、
値下がりは527、変わらずは26銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
ソフトバンクの売りに回った投資筋は
相当あせていたのではないでしょうか。
このタイミングで資産売却と自社株買い・負債縮小を
持ってくるとはさすがは戦略家の孫さんという感じです。
辛抱強く持ち続けていた個人投資家たちには
久しぶりの大きなプレゼントになったのではないでしょうか。
テクニカル分析では底打ちの可能性についてふれたので、
そろそろ底打ち?と期待を込めて
買う気満々になっている個人投資家はまだ多いでしょう。
もちろん、私もその中の一人ではありますが、
まだコロナの懸念が終息したとは
どこからでも確認できてないので、
いつでも大きな下げが来る可能性はあります。
できることなら、引き続き空売りの銘柄を眺めることや
業績がしっかりしている銘柄の中で売られすぎた
(今はほとんどの銘柄が売られすぎと言っても過言ではありませんが)
銘柄を徐々に物色しておくことでしょう。
鍵を握るのはやなり米国市場、
外出命令にもかかわらず、爆発的に感染者数が拡大した状況を
今夜はどのような動きで織り込むかが確認ポイントです。
*P.S
筆者が住んでいるマレーシアのペナン島、
入出国ができないことに加え、外出禁止、
住所地から10Km以上の移動も禁じられた
開かれた刑務所化されています。
チャンスだと思いキムチ作りに挑戦しましたが、
作り手によってあまりにも出来の差がでることに驚きました。
なぜこんなにも出来が悪いかと、その理由を聞いてみると
“やる気が感じられない“の一言・・・・。
すみません、本業に戻ります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
16,887.78 +334.95(2.02%)
ドル・円
110.11 – 110.12 +0.96(0.87%)
ユーロ・円
118.01 – 118.05 -0.39(-0.32%)
ユーロ・ドル
1.0714 – 1.0717 -0.0133(-1.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
19,173.98 -913.21(-4.54%)
S&P500種
2,304.92 -104.47(-4.33%)
ナスダック
6,879.517 -271.061(-3.79%)
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