2020年4月6日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比756円11銭(4.24%)高の1万8576円30銭でした。
先週末の米国市場は新型コロナウィルスの感染者数が
ピークを迎えてないと言う認識を背景に反落、
一方の日本市場は週末の間に感染者数がピークを過ぎたとの
兆しが出たことを背景に上昇に転じました。
上昇の継続性には疑問が残る中、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比360ドル91セント(1.7%)安の2万1052ドル53セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比114.228ポイント(1.5%)安の7373.083で取引を終えました。
雇用統計が70万1000人減と
雇用者数が9年半ぶりに減少したことを受け、
新型コロナの影響による景気後退が懸念されました。
産油国間で協調減産を協議しているとの
報道を受け、朝方は高くなる場面もありましたが、
パンデミックの影響による景気後退の懸念の方が
強く市場を押さえつけました。
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【日本市場の動向】
日本市場は週末の間に米国が
感染者数ピークを迎えたことに加えて、
原油減産の思惑から買いが進みました。
ニューヨーク州のクオモ知事が
1日当たりの死者数が前日比、初めて減ったと述べたことで
ピークを過ぎたとの認識が広がり買いが進みました。
数字としては強く伸びましたが、
日本も緊急事態宣言の見通しで、
その影響度合いを見極めたいとの様子見ムードもあり、
上値をおう積極的な買いに繋がりませんでした。
日経の日足は短い上下ひげを持つ中陽線を形成しました。
終値では転換線、高値では25日移動平均線付近が
抵抗になりとどまった私になりました。
先週末は「明確な下げの形というよりは、
下げ止まりの兆しを見せた流れ、
来週はまず今の位置で下げ止まって反発を試みるか、
このまま下げに入るか
今の位置から確認するのがポイントになる」と解説しました。
反発を試みる流れに振れましたが、
この継続性は本日の高値を上に抜けて
上昇を継続するかにかかっています。
東証1部の売買代金は概算で2兆6994億円、
売買高は16億7962万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は2004、
値下がりは141、変わらずは23銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場が18,500円を回復しました。
雇用統計の悪化を受けて
米国市場の下落、
日本市場にも一定の影響はあるかと予想されましたが、
最近の米国市場と日本はほとんど相関が消えたように見えます。
「アメリカが下げたら、最近の日本市場では朝から
買い向かいでいいんじゃない?」
ある市場関係者が冗談交じりで言ったことですが、
そんなに外れてもないような気もします。
本日の上げは売り方による買い戻しが
働いたこともありますので、
まだ全力で買いを入れる事は慎重になるのが良いでしょう。
上昇継続で底打ちからの買いに注目する場合は、
一回の上層が強い勢いで進み、
調整を終えたばかりの機械、電気機器、
精密機器に注目です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
18,576.30 +756.11(4.24%)
ドル・円
109.27 – 109.28 +1.06(0.97%)
ユーロ・円
118.16 – 118.20 +1.39(1.19%)
ユーロ・ドル
1.0813 – 1.0816 +0.0023(0.21%)
NYダウ工業株30種(ドル)
21,052.53 -360.91(-1.68%)
S&P500種
2,488.65 -38.25(-1.51%)
ナスダック
7,373.083 -114.228(-1.52%)
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