2020年4月13日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前営業日比455円10銭(2.33%)安の1万9043円40銭でした。
日本市場は新型コロナ感染者数の拡大が続き、
経済への影響が長期化するとの懸念から売りが先行、
先週の上昇を受けて、利益確定が出やすいタイミングでもありました。
日銀のETF買いが期待から下げ渋り、失望から再び買われるなど、
日銀頼みという歪んだ構造は当分続きそうです。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は休場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は新型コロナウィルスの感染者数が
減ってないことを受けて
経済への影響が長期化するとの懸念から
売りが先行してスタートしました。
下げ幅を300円以上に広げた後は、
日銀のETF買い期待から下げ幅を縮小させましたが、
午後に入ると、買いが入らなかったとの観測から
下げ幅を拡大して引けました。
鉱業、水産・農林業のみが上昇し、
海運、鉄鋼などの景気敏感セクターが大きく売られました。
その他証券業および、非鉄金属、ガラスなどの素材系にも
強い売りがみられました。
日経の日足は短い上下ひげをもつ
陰線を形成しました。
先週末は「高値がちょうど19,500円、そして3月25日の高値が
並んでいるところで止まったので、
解釈としては高値圏で抵抗に合っていると見るのが合理的でしょう。」と解説
予想した通りに抵抗にあって
調整に入る流れになりました。
調整が続く場合は4月7日の安値、
18,400円から18,500円の間で止まってくれるかが
確認のポイントになります。
で止まらない場合は4月3日の安値まで進んで
ボックスの中で動く流れが
しばらく続く可能性も高くなります。
商いは3カ月半ぶりの低水準でした。
東証1部の売買代金は概算で1兆6513億円、
売買高は10億5607万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1740、
値上がりは380銘柄、変わらずは49銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場は上昇一服を見せることからスタートしました。
日本もアメリカも底値から強く上昇したので、
1回調整を挟んでいくと言う事は
10分考えられることです。
実体経済が大きく打撃を受けることから
アメリカのFRBはいわゆるジャンク債の
買入まで踏み込み、
日本のETF買入枠倍増とあわせると
「なんでもありですよ」相場を作り出しています。
コロナが収束してからの世界は
想定していないのかのような懸念もありますが、
想定される影響を最小化したいと言う思惑がより強いでしょう。
先週末解説した通り、
米国の決算が本格化、日本でも小売を中心とした発表が出るので、
数字としてどれくらい下方修正いくのか、
上昇の一服が見られた今週以降の動きを占うのに
大事な1週間となります。
鉄鋼の大きな下落からみられるように、
銘柄の選別が徐々に始まっているので、
素材系、鉄鋼などを買うことは継続して警戒するのがよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
日経平均(円)
19,043.40 -455.10(-2.33%)
ドル・円
107.99 – 108.00 -0.39(-0.35%)
ユーロ・円
118.04 – 118.08 -0.51(-0.43%)
ユーロ・ドル
1.0931 – 1.0934 -0.0006(-0.05%)
NYダウ工業株30種(ドル)
23,719.37 +285.80(1.21%)
S&P500種
2,789.82 +39.84(1.44%)
ナスダック
8,153.575 +62.672(0.77%)
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