2020年4月16日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比259円89銭(1.33%)安の1万9290円20銭でした。
経済指標の大幅な悪化を受けて、米国市場が大幅に反落、
日本市場もその流れを引き継ぎました。
下げ幅は400円近くまで広げましたが、
為替出所で円安に振れたことで下げ渋りました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比445ドル41セント(1.9%)安の2万3504ドル35セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比122.56ポイント(1.4%)安の8393.18で取引を終えました。
3月の米小売売上高、鉱工業生産指数などの
経済指標が史上最大の下落になったことが
投資家心理を冷やしました。
連日コロナウィルスの影響で、
ニュース1つで揺れ動く相場が続いています。
ここまでの分析通り、当分は上下変動する
不安定な動きが続きそうです。
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【日本市場の動向】
日本市場は最近は連動しなくなっていた
米国市場の動きを引き継ぎました。
経済指標の大幅な悪化を受けて、米国市場が大きく下落、
日本市場でも投資家心理が悪化し、
400円近くまで下げ幅を拡大する場面がありました。
先行き不透明感が解消されないことから、
積極的な買い材料は見当たらず。
消耗的な売り買いの連続でした。
倉庫・運輸、水産、小売、情報など
言葉通り「内需・ディフェンシブ祭り」状態でした。
反面、海運、自動車などの輸出、
景気敏感セクターには売りが広がりました。
日経の日足は上下ひげをもつ
短陰線を形成しました。
前日の終値から下放れしてスタート、
そのまま下がる下向けのキャップを形成しました。
これで調整入れになりましたが、
4月13日の安値に進む前に切り返す場合は、
上昇トレンド入りだと判断できます。
一方、下げ続ける場合も18,000円付近で止まる場合は
ボックス間での動きだと
判断することができます。
または25日移動平均線で止まって
上に向かってトレンド転換する場合は
上向きの三角持ち合いを形成します。
商いは2兆円台キープしたものの、
機関投資家の積極的な売買が見られず、
2兆円直前まですすみました。
東証1部の売買代金は概算で2兆2102億円、
売買高は12億9859万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は534銘柄、
値上がりは1587、変わらずは48銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日はジャスダック、マザーズなど
小型株に引き続き注目するとともに、
ディフェンシブにも次のチャンスがあることを解説しました。
本日の下落の原因は明確です。
史上最大の悪化を見せた米国の経済指標、
その流れを引き継ぎ
400円近くの下落幅まで行きましたが、
中・小型株は変わらずの人気ぶり、
騰落数で見ると、値上がり数が値下がりを
大幅に上回りました。
下値が驚くほど強いこと、
個人の資金が中・小型株に向かい続けることなので、
戦略は大きく変更する必要なく、
中型以下のディフェンシブに継続して注目します。
ただし、明日は週末を前にして
1回利益確定の売りが出るのは予想されますので、
変動幅が大きくなってもそれほど驚くほどではないでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
19,290.20 -259.89(-1.33%)
ドル・円
107.82 – 107.83 +0.47(0.43%)
ユーロ・円
117.28 – 117.32 -0.04(-0.03%)
ユーロ・ドル
1.0877 – 1.0880 -0.0052(-0.47%)
NYダウ工業株30種(ドル)
23,504.35 -445.41(-1.85%)
S&P500種
2,783.36 -62.70(-2.20%)
ナスダック
8,393.176 -122.565(-1.43%)
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