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2020年4月23日の日経概況

2020年4月23日の東京株式市場は4営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比291円49銭(1.52%)高の1万9429円44銭でした。
経済活動の再開、原油市場の上昇を背景に
米国市場が上昇、日本市場はその流れを引き継ぎました。
上昇率上位に海運、鉱業などが入っていますが、
その継続性には疑問がもられるなか、底値も固いこの相場、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】

米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比456ドル94セント(2.0%)高の2万3475ドル82セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比232.15ポイント(2.8%)高の8495.38で取引を終えました。

4月24日のテキサス州、
5月初日からはオハイオ、ミシガン州など
経済活動の再開方針が報じられ、
投資家心理が改善しました。

与野党が追加の経済対策で最終合意に至ったことも
好感され、上げ幅を拡大しましたが、
コロナウィルスの影響は不透明感が残っており、
上げ幅を縮小しながら終りました。

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【日本市場の動向】

日本市場は実需要を伴わない上昇になりました。
原油相場が上昇、経済活動の再開などの要因で
上昇した米国市場の動きを引き継ぎ、
買いが先行してスタート、
一段高になりながら終わりましたが、
先物が中心で、商いはさらに薄くなりました。

原油相場の上昇を受けて、
直近強く推されていた石油関連、プラント関連が買われ、
医薬品以外の32業種が上昇しました。

鉱業、海運業が上昇率上位を占め、
非鉄金属、ガラス、金属製品などの
素材系が上昇をリードしました。

日経の日足は下ひげをもつ短陽線を形成しました。
前日の安値が25日前付近まで下落、
本日はその高値を抜けて上昇したので
25日線に支えられながらトレンド転換したことになります。

明日、もう一度本日の高値を上に抜けてくると
4月22日の安値が「安値切り上げ成立」した位置になります。
週末の明日、順調に本日の高値を上に向けてくるのか、
無事に抜けてくると来週から20,000円の挑戦が始まります。

商いはさらに薄くなり2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆8927億円、
売買高は11億7262万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1866、
値下がりは263、変わらずは39でした。
値上がり銘柄数が全体の86%を占めました。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は「日本もアメリカも短期的な
売られすぎの領域には入ってきたので、
明日は単発的な反発が見られる可能性が高いでしょう。」と解説、
その通りの動きになりましたが、
明日は週末要因に加えて、様子見になるイベントがあります。

前日はナスダックの下落にもかかわらず、
半導体銘柄は上昇、
逆にテキサス・インスツルメンツの好調ぶりで
米国の半導体セクターが買われましたが、
日本市場は銘柄ごとにまちまちな動きになりました。

注目度の高いのは明日のアドバンテスト、
加えてファナック。
2つの名前だけでも結果を見守りたいとの様子見は広がりやすく、
米国では4月のPMI(業景況感指数)の発表も予定されていることから、
さらに様子見になる要因を持っています。

様子見を反映して資金が集中するのは
個人投資家が手を出しやすい小型、マザーズ、
現金化した資金の中で、小型を中心に物色するのもよいでしょう。

波乱含みは続きますが、
下値が固く推移する動きは大体見えてきたところです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
19,429.44 +291.49(1.52%)
ドル・円
107.62 – 107.63 +0.03(0.02%)
ユーロ・円
116.22 – 116.26 -0.57(-0.48%)
ユーロ・ドル
1.0799 – 1.0802 -0.0056(-0.51%)
NYダウ工業株30種(ドル)
23,475.82 +456.94(1.98%)
S&P500種
2,799.31 +62.75(2.29%)
ナスダック
8,495.379 +232.150(2.80%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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