2020年5月08日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比504円32銭(2.56%)高の2万0179円09銭でした。
米国市場の上昇を背景に買いが先行してスタート、
国内の好材料も加わり、500円を超える上昇幅で今週の取引を終えました。
節目の20,000円を超えて引けたことは投資家心理に
ポジティブな影響を与えることが予想されます。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と続伸で上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比211ドル25セント(0.9%)高の2万3875ドル89セント、
ナスダック総合株価指数は4日続伸して
前営業日比125.274ポイント(1.4%)高の8979.662で取引を終えました。
多数の週で営業の再開が広がり、
先行きに対する期待感から買いが進みました。
失業保険申請件数も3月の600万件超えから
300万件台に増加のフェースが減ることが
好感され、前日の下げ分を打ち消しました。
半導体銘柄が継続して買われ、
ボーイング、アップルなどの主力銘柄が
買われることで上げ幅は
429ドルまで広がる場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は上昇した米国市場の流れを引き継ぎ、
買いが大きく先行してスタートしました。
直近、対立ムードを強めていた
中国と米国の関係においては、
貿易交渉を巡るり「第1段階の合意」について電話会談が
行われたことが伝わり、市場心理が一段と緩和されました。
新型コロナウイルスの新規感染者数の増加率が
減少傾向になっているという材料も
市場を刺激し、直近高値が位置する
2万0193円に迫る場面もありましたが、
小幅に戻して今週の取引を終えました。
その他製品以外の32業種が上昇、
鉄鋼、非鉄金属、海運業など
直近押され気味だった景気敏感セクターに
買いが進みました。
日経の日足は短い下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
前日の終値から大きく上離れしてスタート、
そのまま上昇する上向けのギャップを形成しました。
もう一度抵抗になることが予想されていた
節目の20,000円を一気に突破して
終値でも超えて終りました。
まだ上昇トレンドに戻ったと安心することはできず、
直近の動きは激しく上・下に揺れ動いているので、
方向感が定まらない動きが続いています。
安値は切り上げているので、
来週明け本日の高値を上に抜けてくると
本格的な上昇トレンド入りになるでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆3913億円、
売買高は13億7293万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1835銘柄、
値下がりは287、変わらずは49銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週は2日だけでしたが、堅調な動きで終わりました。
節目の20,000円を超えて週末を迎えた事は、
ポジティブな動きとして捉えることができるでしょう。
来週は決算が本格化しながら、
上昇モードを継続するか、
試す期間になることが予想されます。
国内では決算発表はピークを迎え、
個別の銘柄の動きによって揺れ動くことは予想されますが、
欧米で経済活動の再開が広がる事、
日本でも感染者数の増加が減少に転じたことなどが
下支えになります。
決算発表のピークなので決算の結果がしっかりしているものを
選ぶと言うのは当たり前のことですが、
業績が下ぶれすると言うのはある程度織り込み済みなので、
あえて悪材料で尽くしになる銘柄に注目するのも
バーゲンのチャンスになる可能性はあります。
前日、線略メルマガで注目するように
呼び掛けた半導体銘柄は予想通りしっかりした動きになり、
今後もその動きが加速することも
考えられるので、来週からより強く注目してもいいのではないでしょうか。
新型コロナウィルスの猛威が、
ピークを迎えつつある週末、
コロナの後でもこれから先も健康な体が一番の資本です。
ご自愛くださいませ。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,179.09 +504.32(2.56%)
ドル・円
106.37 – 106.38 +0.02(0.01%)
ユーロ・円
115.27 – 115.28 +0.43(0.37%)
ユーロ・ドル
1.0835 – 1.0837 +0.0037(0.34%)
NYダウ工業株30種(ドル)
23,875.89 +211.25(0.89%)
S&P500種
2,881.19 +32.77(1.15%)
ナスダック
8,979.662 +125.274(1.41%)
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