2020年5月14日の東京株式市場は3営業日続落しました。
終値は前営業日比352円27銭(1.74%)安の1万9914円78銭でした。
FRBのパウエル議長の発言と、新型コロナウィルス感染者の
第2波が懸念され米国市場が大幅に下落、
日本市場もその流れを引き継ぎました。
節目の2万円を割り込んで終わっているので、
短期的な深い調整も視野に入れる必要があります。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続落して、
前営業日比516ドル81セント(2.2%)安の2万3247ドル97セント、
ナスダック総合株価指数は2営業日続落して
前営業日比139.38ポイント(1.5%)安の8863.17で取引を終えました。
FRBのパウエル議長が
新型コロナウィルスの影響による不況が
戦後最大の幅になるとの懸念を発表したことで
投資家心理の悪化につながりました。
前日は韓国と中国で新型コロナウィルスの感染の
第2波が懸念されたことに加えて、
経済活動を再開したアメリカの一部の州でも
感染者が再び増加したと伝わり、
投資家心理をさらに悪化させ、
下げ幅は700ドルに迫る場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の大幅な下落を受け、
売りが先行してスタートしました。
新型コロナウィルスの影響が戦後最大の
不況につながる懸念は米国のみならず
世界の投資家心理を悪化させました。
節目の20,000円まで近づくと、
20,000円をキープしたいと言う心理で
攻防が続きましたが、相場を押し上げる好材料が不足、
午後に入って下げ幅が拡大しました。
トヨタ、東京エレクトロン、ファナック、
ソニーなど大型・主力銘柄に売りが広がり、
上昇したのは医薬品業種のみ、32業種が下落しました。
日経の日足は短い上下ヒゲを持つ
短陽線を形成しました。
前日より高値と安値は切り下げ形でも
明確なさげになりました。
前日は「明日も下がる場合は2万円を支えとして
キープしてくれるかが確認ポイントです。」と解説、
懸念していた20,000円割れで終わりましたが、
明日にでも切り返す場合は、
20,000円はまだ支えになっていると
解釈することができます。
明日は切り返すのか、それとも25日移動平均線まで
調整を余儀なくされるのか、
確認のポイントになります。
東証1部の売買代金は概算で2兆1578億円、
売買高は13億2977万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1952、
値上がりは190、変わらずは29でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の日経平均は大幅安、
終値で2万円を割り込みました。
2万円を挟んでの攻防も後場に入って崩れ、
本日の安値付近で終わることは
後味の悪い終わり方に映ったことでしょう。
しかし、前日は「むしろ今の続落はスッキリしない下げで、
次の上昇のためにはもうちょっとしっかり押してくれるのが
上げやすくなるでしょう。」と解説、
誰かがみていたかのような調整いりです。
明日は週末でポジションを外す動きが
出やすいと言うことを考えると、
もう一押しあってもおかしくない位置です。
相場の流れとしては、むしろそれが上げやすくなるでしょう。
米国市場も強い戻しの動きから
調整の色が強くなっているので、
場合によっては25日移動平均線付近までの
調整も視野に入れる必要がありそうです。
落ち着いて行動してください
短期的には地方銀行兄が深い調整に入りやすい形なので、
注目してみても良いでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
19,914.78 -352.27(-1.74%)
ドル・円
106.93 – 106.94 -0.12(-0.11%)
ユーロ・円
115.42 – 115.44 -0.59(-0.50%)
ユーロ・ドル
1.0793 – 1.0796 -0.0044(-0.40%)
NYダウ工業株30種(ドル)
23,247.97 -516.81(-2.17%)
S&P500種
2,820.00 -50.12(-1.74%)
ナスダック
8,863.167 -139.384(-1.54%)
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