2020年5月25日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比比353円49銭(1.73%)高の2万0741円65銭でした。
米国市場がポジティブ・ネガティブ材料の相殺で方向感のない展開になる中、
日本市場は緊急事態宣言の全面的な解除が伝わり、
経済活動の再開と活発化に期待がかかり上昇幅を伸ばしました。
下値が硬い上昇基調継続の中で適切な投資戦略は?
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に続落と反発、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続落して、
前営業日比8ドル96セント安の2万4465ドル16セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比39.71ポイント(0.4%)高の9324.59で取引を終えました。
プラス・マイナスの材料がお互いを相殺する
方向感のない相場でした。
米中の対立が深まる懸念は引き続き、
市場を抑える要因となりました。
一方、米国立アレルギー感染症研究所が
ワクチン予防接種が今年度後半にも可能かも知れないとの
見解を示したことが下値を支えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は閑散とした商いの中で
大幅に反発する動きになりました。
緊急事態宣言の全面的な解除が伝わると
経済活動の再開と景気回復に期待がかかり、
上昇は幅を伸ばしました。
国内の材料はポジティブでしたが、
米国と英国が休場で、積極的に買いを入れる
動きは見られず、参加者は少ない閑散相場となりました。
33業種中、パルプ・紙以外のすべての業種が上昇、
特に空運、陸運業など、
緊急事態宣言で押されっぱなしだった業種が
大きく買われました。
日経の日足は下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
実体が前日の終わりながら上離れ、
上向きのギャップを形成しました。
先週末は「ボリンジャーバンドの+1σと75日線が支えているので、
下値は固く、下げにくい流れにはなりますが、
むしろここを抜けると下げやすい位置でもあるので、
警戒が必要です。」と解説、
下に振れる前に、上に向かってトレンド転換しました。
安値の切り上げが継続するので、
上昇トレンド継続のフェーズに入りました。
明日も本日の高値を上に抜けると
トレンドは強くなり、+2σを継続して
上に持ち上げることが予想されます。
商いは3日連続で2兆円を割り込み、
4月13日以来、約1カ月ぶりの低水準を記録しました。
東証1部の売買代金は概算で1兆7371億円、
売買高は10億0257万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1857、
値下がりは259、変わらずは54銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
市場は強さが目立つ動きになりました。
ながらく全国を抑えこんでいた緊急事態宣言が全面解除され
期待が膨らみましたが、
メモリアルデイで休場の米国市場の動向を
見極めたいとの心理から本腰を入れての買いは見られませんでした。
材料難の上に本日の上昇で
明日は利益確定が進む可能性が高いですが、
下値を切り下げるような動きにはなりにくく
上昇トレンドの継続に影響を与えるようなことはないと予想します。
先週末の解説で「来週はポジティブ・ネガティブ材料が交差して
方向感の定まらない動きになりそうですが、
下げにくい相場で上値を伺う流れになることが予想されます。」と
予想した通りなので、
線略もマザーズ、小型に注目しつつ
今後の上昇をリードするような
堅調な業績の大型を物色する方に軸足を移しましょう。
メルマガの線略銘柄では利益が大きくなり始めた銘柄が
散見されるようになったので、
利益確定の設定に集中してください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,741.65 +353.49(1.73%)
ドル・円
107.67 – 107.68 +0.22(0.20%)
ユーロ・円
117.10 – 117.11 -0.07(-0.05%)
ユーロ・ドル
1.0874 – 1.0876 -0.0030(-0.27%)
NYダウ工業株30種(ドル)
24,465.16 -8.96(-0.03%)
S&P500種
2,955.45 +6.94(0.23%)
ナスダック
9,324.587 +39.706(0.42%)
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