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2020年6月3日の日経概況

2020年6月3日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前営業日比288円15銭(1.29%)高の2万2613円76銭でした。
米国市場が上昇、日本市場は外部要因が引き続き好感され、
国内でも景気回復への期待で、買いが続きました。
上値で23,000を伺うと利益確定に押され、始値を割り込んで取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比267ドル63セント(1.1%)高の2万5742ドル65セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日続伸して
前営業日比56.33ポイント(0.6%)高の9608.37で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は3月6日以来、
ほぼ3カ月ぶりの高値
ナスダック総合株価指数は2月20日以来、
ほぼ3ヶ月半ぶりの高値を記録しました。

黒人殺人事件に抗議するデモが続きましたが、
相場の反応は限定的で、
ISM指数の上向きが継続して材料視されました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が上昇した流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
売り方の買い戻しで踏み上げられ、

上昇幅は500円に迫る場面もありましたが、
直近の上昇により過熱感が意識され
利益確定の売りが午後から出始めました。

米国の抗議デモは懸念材料として残るものの
米国市場内での反応が薄かったので、
日本市場も市場に織り込まれる動きは見られませんでした。

自動車、非鉄金属、ゴム製品などが大きく上げ、
鉄鋼、海運業など景気敏感株にも買いが膨らみました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
実体がボリンジャーバンドの+2σを飛び出して
スプラッシュが続いていますが
過熱感が意識される位置でキャップを開けながら陰線で引けたので、
上昇の勢いが1回弱まる形です。

明日は下向けのキャップを開けながら下げる場合、
本日の日足がアイランドリバーサルとして
残される可能性がありますので、
より一層、利益確定の注文を厳しく設定しましょう。

東証1部の売買代金は2兆7736億円、
売買高は15億5248万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1177、
値下がりは896、変わらずは96銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は諸外国と比較して日本市場の強さが目立つこと、
上げすぎという気持ちを抑えて、
利益を伸ばすときは持ち続ける必要があることを解説しました。

本日はいろんな意味で過熱感が煮詰まってきたと
言うことが伝わってきました。
テクニカル的な形で見ると
8日をずっと上げてきたので、
過熱感がでるのは当然で、

価格帯でも22,800円台と、
次の節目である23,000円に近づいてきたことが
意識される位置です。

午後から出たのは明らかに利益確定で、
ジャスダック、マザーズも午後から下げに転じるなど
週末に向かって下げる動きがでてもいいでしょう。

1回下げて週末まで調整を挟むと、
程良い押し目を作って次の買い場を抑えることができますが、
懸念材料は再び広がる感染者数、
それに米国の抗議デモです。

金曜日は月初、雇用統計の発表も予定されていることから
ポジションを軽くする売りが出ることも予想されます。
繰り返すになりますが、
利益確定の売り設定はお忘れなく!

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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,613.76    +288.15(1.29%)
ドル・円
108.76 – 108.78 +0.98(0.90%)
ユーロ・円
121.89 – 121.90 +1.96(1.63%)
ユーロ・ドル
1.1205 – 1.1207 +0.0078(0.70%)
NYダウ工業株30種(ドル)
25,742.65    +267.63(1.05%)
S&P500種
3,080.82     +25.09(0.82%)
ナスダック
9,608.375     +56.326(0.58%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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