2020年7月7日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比99円75銭(0.44%)安の2万2614円69銭でした。
前日の米国市場が大きく上昇しましたが、その流れを引き継ぐことができず、
大きく上昇して一ヶ月ぶりの高値を記録してからの反動で
利益確定が優先されました。
下げ幅は限定的で個人の有望銘柄への物色意欲は衰えていません。
当分下げづらく、底固い展開が続くことでしょう。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は連休明けで大きく上昇しました。
ダウ工業株30種平均は上昇して、
前営業日比459ドル67セント(1.8%)高の2万6287ドル03セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日続伸して
前営業日比226.02ポイント(2.2%)高の1万0433.65で取引を終えました。
前日に日本市場を押し上げた要因の一つ
中国市場の上昇に加えて、
好調な景気指標の結果を受けて投資家心理が
強気に傾きました。
ISM発表の6月非製造業景況感指数は57.1、
前月より11.7ポイント上昇して最大の改善幅となったことが
投資家に好感されました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日米国市場が大きく上昇したことで
期待がもたれましたが、
前日の上げで1ヶ月ぶりの高値を記録、
達成感による利益確定の売りが進みました。
下げ幅を拡大する時は22,500円を割る直前まで進みましたが、
大きく売り込まれる悪材料もなく、
安値では支えられながら下げ幅を縮小して終わりました。
材料の出た銘柄に売買が集中する動きが継続したので、
脈略のない業種が注目され、
その他製品、情報・通信業が上昇率1,2位、
小売業、証券もしっかりでした。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
前日より高値は切り下げ、安値は切り上げたので
テクニカルの形では持ち合いです。
下がっていく時は25日移動平均線近くまで下がると
止まって戻しながら終りました。
前日予告したとおり、高値を越えられなかったので
保ち合い相場の中に逆戻りしました。
しかしまだ失望するのは早い、
25日移動平均線が支えになってくれる場合は
もう一度前日の高値抜きに挑戦して
上昇トレンド継続を試みる動きになるでしょう。
商いは2兆円を回復しました。
東証1部の売買代金はで2兆1263億円、
売買高は10億9360万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1281銘柄、
値上がりは805、変わらずは84銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は日本市場に対して
「こんなにあげる理由がある?」という問いが出るほどの
以外な買いが入ったことについて触れました。
同じ問いが米国市場の動きにも出て、
400ドルを超える買いで連休明けを飾ったのは
相当なポジティブ材料でした。
いざ、日本市場はマイナスで反応してしまいましたが、
大きく売り込まれることなく、
硬い地合いを維持しています。
世界的に流動性が高まっている現状において、
行き場を探してさまよう資金が
「チャンスあったら大量に入れたい」と構えているので、
下げづらい相場は当分続くことでしょう。
(そんなにカネあまりならなんで私の懐に回ってこないの?
というヤボなツッコミはなしです)
IT、半導体、デジタル変革とハイテク関連に注目し続けて来ましたが、
復興関連で注目度が高まっている
建設、そこからもう一歩踏み込んだ銘柄にも注目しておきたいタイミングです。
例えば法面・地盤改良など特殊土木に強く技術力に定評がある
<1926>ライト工業は明日から注目してもいいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,614.69 -99.75(-0.44%)
ドル・円
107.66 – 107.67 +0.07(0.06%)
ユーロ・円
121.41 – 121.42 -0.14(-0.11%)
ユーロ・ドル
1.1276 – 1.1278 -0.0021(-0.18%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,287.03 +459.67(1.77%)
S&P500種
3,179.72 +49.71(1.58%)
ナスダック
10,433.650 +226.021(2.21%)
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