2020年7月21日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比166円74銭(0.73%)高の2万2884円22銭でした。
米国市場はダウが小幅の反発でしたが、決算への期待から
ハイテク関連に買いが進み、ナスダックが大幅に上昇しました。
その影響で日本市場でもハイテク関連が物色され、
ワクチン開発への期待から医薬品にも資金が向かいました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比8ドル92セント高の2万6680ドル87セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比263.90ポイント(2.5%)高の1万0767.09で取引を終えました。
決算発表に備えて、業績への期待が高い
ハイテク部門への買いが進み、
ナスダックは強い動きになりました。
ただ、ダウは新型コロナウイルスの新規感染者数が
高止まりしていることから、積極的な買いが進まず、
上昇にもかかわらず方向感のない展開を強いられました。
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【日本市場の動向】
日本市場は連休と決算発表結果への
様子見ムードが強い中でも
しっかりした動きで投資家心理の改善につながりました。
イギリス(アストラゼネカ)、
米国(ジョンスン・アンド・ジョンスン、ファイザー)などの
ワクチン開発期待が膨らみ、堅調な動きで取引を終えました。
米国市場でハイテク関連が買われた結果を反映して
電気機器、精密機器、情報・通信業などの
ハイテク関連が買われるとともに、
医薬品も上昇率2位を記録しました。
日経の日足は短い上ヒゲを持つ陽線を形成しました。
高値と安値を明確に切り上げてトレンド転換しました。
これで抵抗になっていた三角持ち合いの上辺で支えられ、
パーティションが逆転しました。
高値ではボリンジャーバンドの+2σが意識されて止まり、
直近の高値も意識されています。
明日も今日の高値を抜けて上昇する場合、
上昇トレンド継続になり、
1回下に触れても下値は固くなる可能性が高くなっています
商いは2兆円を超えましたが、低調なレベルで止まりました。
東証1部の売買代金は2兆1142億円、
売買高は11億5171万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1402、
値下がりは676、変わらずは94銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「利益確定が進んだ医薬品も切り返しを
スタートさせた印象が強いので、
合わせて物色の目を光らせてみましょう。」と解説したことに合わせ、
医薬品が2位に躍進、
ハイテク関連も展望した通り強く推進しました。
3日立ち合いの相場で、方向感が出にくいのは
わかり切ったことですが、
コロナのタイミングで物色されるべく業種は
買われているという当然の結果なのかも知れません。
注目を集めていた日本電産は
減益見通しだった180億円の市場予想を超え、
前年同期比2%増の281億円(営業利益)を記録しました。
ハイテク関連が物色される中での朗報なので、
明日、市場にはポジティブな影響も予想されますが、
午後に入ると、連休に備えての利益確定も進むことが予想されますので、
短期トレードを目指す場合は、
午前中の高値付近でポジションを閉じるのがよい線略でしょう。
連休明けも引き続きハイテク・半導体関連、
特に5G、テレワーク関連には引き続き注目です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,884.22 +166.74(0.73%)
ドル・円
107.25 – 107.26 +0.09(0.08%)
ユーロ・円
122.84 – 122.86 +0.09(0.07%)
ユーロ・ドル
1.1452 – 1.1454 -0.0003(-0.02%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,680.87 +8.92(0.03%)
S&P500種
3,251.84 +27.11(0.84%)
ナスダック
10,767.092 +263.902(2.51%)
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