2020年8月5日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比58円81銭(0.26%)安の2万2514円85銭でした。
米国市場が上昇、ハイテク銘柄の上昇を反映して
ナスダック指数が連日の最高値更新となりましたが、
日本市場は前日まで2日間の急進による利益確定の動きを消化しました
注目すべきポイントは為替市場、および関連銘柄、
投資戦略で詳細を説明しています。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【米国市場の動向】
米国市場は3営業日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、
前営業日比164ドル07セント(0.6%)高の2万6828ドル47セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日続伸して
前営業日比38.37ポイント(0.4%)高の1万0941.17で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は連日で過去最高値を更新、
ダウも2万7,000ドルの大台に近づきました。
前日はTikTokの買収交渉を進めているとのニュースで
大きく上昇したマイクロソフトが本日は利益確定に押され、
ナスダック指数の上げ方には減速が見られました。
ダウ平均も指数は上昇したものの、
追加の経済対策を巡る与野党協議の結果を見極めたいとの
思惑で見極めたいとのムードが強く、
強気の買いにまでは繋がりませんでした。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇しましたが、
利益確定と様子見相場で
小幅の下落を記録しました。
前日まで2日間だけで800円以上の上昇を記録し、
短期的な過熱感が意識され
利益確定の売りが出やすいタイミングにありました。
為替相場が105円と円高方向に振れた事も加わり、
下げ幅は200円以上に達する場面もありましたが、
日銀のETF買いへの期待、
企業業績発表を見極めるとの心理で
下げ幅を縮小させながらひけました。
前日は33業種すべてが上昇しましたが、
本日は拮抗して、
鉄鋼、非鉄金属、鉱業が強く推移しました。
日経の日足は長めの下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
下ヒゲの長い陽線なので、下値が固く、
下げにくいと感がられますが、
高値と安値は前日から切り下げ、
形でも下落を記録しました。
わずかではありますが25日移動平均線に
またがった形は変わらず、
ここからレジスタンスになるのか、
支えになるのかによって今後の動きが
左右される可能性は高いといえます。
東証1部の売買代金は2兆1780億円、
売買高は12億480万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1090、
値上がりは981、変わらずは102銘柄でした。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は、株式市場の動きと連動するので、
為替相場の動きで気になるところをチェックすべきで、
「気になるのは株式市場と一緒で、
上の方にレジスタンスが存在していて
そこを抜け出さないと、ぶつかって下がりだし、
円高がさらに加速する恐れがあると言うことです。」と解説しました。
本日は米国市場の上昇を引き継ぎ上昇することに失敗しましたが、
前日の解説通り、急速に円高に振れたので、
上昇が勢いにまで繋がりませんでした。
また、為替市場と最も連動しやすい雇用統計が
金曜に予定されていることから、
企業業績の影響とともに、
為替の動きが市場に大きく影響することが予想されます。
本日は円高の中でも自動車部門が伸びるなど、
一部ではいびつな動きも見られましたが、
明日の業績発表予定にはトヨタ、資生堂、任天堂など、
為替相場に敏感に反応する銘柄が含まれています。
スイングトレーダーのみならず、
デートレーダーの方も
為替の動きに注目する必要があります
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【各市場の動き】
日経平均(円)
22,514.85 -58.81(-0.26%)
ドル・円
105.76 – 105.78 -0.15(-0.14%)
ユーロ・円
124.90 – 124.92 +0.08(0.06%)
ユーロ・ドル
1.1808 – 1.1810 +0.0023(0.19%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,828.47 +164.07(0.61%)
S&P500種
3,306.51 +11.90(0.36%)
ナスダック
10,941.166 +38.369(0.35%)
ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。
http://www.tbladvisory.com/topics/