2020年8月13日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比405円65銭(1.78%)高の2万3249円61銭でした。
6月の高値を超え、2月21日以降、6ヶ月ぶりの高値を記録しました。
米国市場ではコロナワクチンの材料が続き、
モデルナから1億回分のコロナウイルスのワクチンを購入すると発表したことが
好感され、大きく上昇した動きを日本市場も引き継ぎました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比289ドル93セント(1.0%)高の2万7976ドル84セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して
前営業日比229.42ポイント(2.1%)高の1万1012.24で取引を終えました。
前日はロシアのコロナワクチン承認が好感され、
本日は米国のバイオ製薬モデルナとワクチン購入の契約を交わしたと
トランプ氏が発表したことを材料に買いが進みました。
利益確定が進んでいたハイテク銘柄には
買い直しが進み、軒並み買われました。
新型スマホの発表を控えるアップル、マイクロソフトが買われ、
株式分割を発表したテスラも急騰しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の「新型コロナウイルスのワクチンを
1億回分を購入」材料が引き続き好感され
大幅に買いが先行してスタートしました。
106円台の円安基調が継続したことも
市場を後押し、上昇幅を420円に迫る場面もありました。
急速な上昇による過熱感、
23,000円を突破したとの達成感から
上げ幅を縮小させながら引けましたが、
下値は固く推移しました。
空運、海運が売られ、鉄鋼業種は下落率1位、
一方、精密機器、電気機器、その他製品などが躍進、
医薬品部門も上昇率3位を記録しました。
日経の日足は半年ぶりの高値を記録、
テクニカルのチャートの上でも
強い動きになったことが確認できます。
前日の終値から大きく上離れしてスタート、
そのまま上昇して陽線を形成、
上向きのギャップをあけました。
壁になると認識されていた23,000円及び
ボリンジャーバンドの+2σを一気に超えるところから
スタート、上髭を残しましたが、
6/8-10を上辺にする持ち合いを抜け出す一歩を踏み出しました。
東証1部の売買代金は2兆5583億円、
売買高は14億1149万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1478銘柄、
値下がりは615、変わらずは80銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日はテクニカル分析の中で
「このポイントは23,000円の節目、
7月15日の高値もこの辺に位置していることから、
レジスタンスに会いやすい価格帯であること、
こちらを抜けると逆に強い上昇トレンドが発生することになるという見方は
前日に説明した通りです。」と解説、
強い上昇トレンドが発生する方に振れました。
気をつける事は、6月から続いている持ち合いを
抜け出したのが1日だけなので、
下の持ち合いの中に戻って、急速に下がるダマシになることです。
意識されるところを一気に上にぬけて
投資家が強気になって買いを膨らませているので、
ダマシになって逆に振れるとその分、
逃げ足も速くなる、それによって下げのスピードが
速くなることに気をつけましょう。
つまり、利益確定の売り注文は常に設定しておく、
またはロスカットの設定を忘れないということです。
機械・電気機器セクターは
前回の高値を超える水準で、
投資家の注目を集めやすい動きになったので注目、
自動車・輸送用機器は直近の戻しで過熱感が進んでいるので、
新規の買いは見送るのが無難です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,249.61 +405.65(1.78%)
ドル・円
106.66 – 106.67 -0.12(-0.11%)
ユーロ・円
125.98 – 126.00 +0.53(0.42%)
ユーロ・ドル
1.1809 – 1.1811 +0.0061(0.51%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,976.84 +289.93(1.04%)
S&P500種
3,380.35 +46.66(1.39%)
ナスダック
11,012.239 +229.416(2.12%)
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