2020年9月15日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比104円41銭(0.44%)安の2万3454円89銭でした。
米国市場は大型M&Aやコロナワクチンの開発材料で上昇、
日本市場はその流れを引き継ぐことができず、
小幅の動きの中で下落して取引を終えました。
注目イベントが相次ぐ明日からの動きにも注目していきます。
もポジティブニュースが相次ぎ、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸と反発で、上昇しました。
ダウ工業株30種平均は2営業日続伸して、
前営業日比327ドル69セント(1.2%)高の2万7993ドル33セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して
前営業日比203.11ポイント(1.9%)高の1万1056.65で取引を終えました。
半導体設計のアームを買収すると発表した
エヌビディアが6%高、
TikTokの米国事業を引き受ける可能性が報じられた
オラクルが4%高など、
M&A関連のビッグニュースが
市場を盛り上げました。
ファイザー、アストラゼネカなど、
コロナワクチンの開発でもポジティブニュースが相次ぎ、
連想の買いが広がりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は大きなイベントを一つ消化したことで、
日柄調整に入った様子で
小幅な動きに止まりました。
自民党の総裁選が終わり、材料不足と認識される中、
7カ月ぶりの高値圏を達成したと
達成感からくる売りも加わりました。
33業種中29業種が下落、
海運業は前日の下落率1位から
早速上昇率1位に返り咲き、
目まぐるしい展開を見せました。
一夫、鉄鋼、パルプ、ゴム製品など
前日まで買われていた素材系・景気敏感銘柄が
短期間の利益確定に巻き込まれました。
日経の日足は十字架に近い陰線を形成、
高値と安値を切り下げ、
ボリンジャーバンド+2σまで進んでから
抵抗に合う流れが現れました。
ボリンジャーバンドが平で、
範囲が狭まっているので、
この抵抗はある程度予想できるものでしたが、
ここでさらに下げても25日移動平均線は
支えの目処になることもわりと明確に見えています。
しかし、油断は禁物、
上と下、どちらにも振れ易い流れの中に入ってきたので、
引き続き注意が必要です。
東証1部の売買代金は概算で2兆1351億円、
売買高は11億7172万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1248、
値上がりは828、変わらずは98でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
続伸して7ヶ月ぶりの高値を達成した
前日の動きを受けて、達成感と安堵感があったのでしょう。
本日は狭い範囲でありながら3桁の下落でした。
本日から注目イベントが続きますが、
まずはFOMCの結果とそれに伴う
ドル・円の動きが明日以降の動きを左右しそうです。
FOMCの結果が発表される今夜、
0金利政策の長期化に関する言及が強まると、
投資資金はさらに株式市場に流れこむことで
上昇効果をもたらしますが、
同時に円高進行の誘発剤になり
日本市場の抑圧材料になる可能性も存在します。
不気味に狭い範囲に煮詰まってきた
ドル・円の動きは円高に振れた際の
破壊力が強いことが予想されます。
輸出関連など円高で敬遠されるような
業種への新たな仕組みは遠慮するのがよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,454.89 -104.41(-0.44%)
ドル・円
105.77 – 105.78 -0.20(-0.18%)
ユーロ・円
125.71 – 125.73 ±0.00(0.00%)
ユーロ・ドル
1.1884 – 1.1886 +0.0021(0.17%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,993.33 +327.69(1.18%)
S&P500種
3,383.54 +42.57(1.27%)
ナスダック
11,056.651 +203.106(1.87%)
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