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2020年10月7日の日経概況

2020年10月7日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比10円91銭(0.05%)安の2万3422円82銭でした。
トランプ氏が退院したことが好感され、朝方は200ドルの
上昇まで進んだ米国市場は、その後の悪材料でマイナスに転じて終わりました。
日本市場はその流れを引き継ぎ、売りが広がりましたが、
今度はトランプ氏の中小企業支援策が好感され、下げ幅を縮小させておりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比375ドル88セント(1.3%)安の2万7772ドル76セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日177.88ポイント(1.6%)安の1万1154.60で取引を終えました。

コロナで入院していたトランプ氏が
退院したことを材料に、朝方は買いが先行、
200ドル以上の上昇を見せる場面もありました。

退院したトランプ氏が「大統領選後まで追加の経済対策の協議を中止」すると
ツイッターに投稿したことで
下げに転じてから、400ドル以上の下げま進みました。

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【日本市場の動向】

日本市場は外部環境に振り回される
方向感なしの相場でした。
経済対策をめぐり、失望感が広がり
下落した米国市場の流れを受けて
売りが先行してスタートしました。

下げ幅を広げる場面も見られず、
昼間に出てきたトランプ氏の
中小・零細企業向けの支援策が好感され
下げ幅を縮小、前日の終値付近まで戻して終わりました。

朝方売られていた景気敏感銘柄が
息を吹き替えて、海運、鉄鋼、輸送用機器などが
上昇率の上位を占めました。

日経の日足は短い上髭をもつ陽線を形成、
高値と安値は切り下げたので
テクニカル上では下落です。

安値では25日移動平均線に支えられて
陽線を作った形なので
下値が限定的な範囲の中で持ち合いが煮詰まってきました。

エネルギーをずいぶんとためている分、
動いた時の動きは激しくなるので、
ロスカットや利益確定の注文は欠かさずに
設定しておくようにしてください。

商いは1ヶ月ぶりの低調さを記録した前日よりもさらに減って、
連続で2兆円割れを記録しました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9325億円、
売買高は9億3203万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1171、
値上がりは914銘柄、変わらずは93銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

トランプ氏のツイッターで一喜一憂する日でした。
米国市場では経済対策の協議はないとして
米国市場の後半を突き落とした反面、

日本市場は午後に入って
航空業界、中小企業向け支援策を打ち出すことで
下げ幅を縮小させる流れにつなげました。

ただでさえ混沌としている市場に
支援というよりはさらなる混乱材料をばらまいていますが、
果たして再選にはどれほど役に立つのか。

あくまでもシナリオーや可能性の領域の話ですが、
「バイデン大統領」が決まる場合は
どのような領域が注目されるのかを考えているのもよいでしょう。

トランプ氏が見事に離脱したパリ協定には
再度参加すると公言しているので、
環境政策に取り組むESG関連は注目度が高まるしょう。

一方、大手ハイテク関連各社(いわゆるGAFA)には
厳しい見方や発言が目立つので、
日本市場への悪影響も考慮すべきことでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,422.82 -10.91(-0.05%)
ドル・円
106.05 – 106.06 +0.41(0.38%)
ユーロ・円
124.62 – 124.64 +0.22(0.17%)
ユーロ・ドル
1.1750 – 1.1752 -0.0026(-0.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,772.76 -375.88(-1.33%)
S&P500種
3,360.95 -47.68(-1.39%)
ナスダック
11,154.604 -177.881(-1.56%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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