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2020年10月8日の日経概況

10月14日発売の新刊、予告の動画が公開されました。
ぜひご覧ください。

2020年10月8日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比224円25銭(0.96%)高の2万3647円07銭でした。
業種を絞っての経済対策を暗示したトランプ氏のツイッターで
米国市場は大幅に上昇、日本市場もその流れを引き継ぎました。
ここから先は、本日の高値を抜けて明日も上昇して
今週を終えることができるかが大きく関わってきます。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比530ドル70セント(1.9%)高の2万8303ドル46セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日210.00ポイント(1.9%)高の1万1364.60で取引を終えました。

追加の経済対策の協議に進展が見られない中、
空運会社、中小企業など、範囲を絞っての
支援を実施するよう議会に求めたことをツイッターで発信、
市場はポジティブに反応してみせました。

明確に名前があがった空運系の銘柄に加えて、
ボーイング、3Mなどの
景気敏感セクターに買いが広がりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は本日も外部環境頼りの相場でした。
経済対策をめぐって米国市場が上昇、
日本にもポジティブな反応が広がりました。

副大統領間のテレビ討論会でも
民衆党側の優位が目立ち、
市場は「バイデン」大統領を想定した
銘柄選定を折込始めている様子です。

証券が上昇率1位、化学、電気機器、金属製品など
景気敏感業界に買いが入る一方、
不動産、通信などの内需の一角にも物色が向かいました。

日経の日足は短い上下髭をもつ陽線を形成、
長らく待っていた、持ち合いの煮詰まりから
ブレイクアウトする方にふれました。

実体は前日から上離れして
ボリンジャーバンドの2σを
下から上に引き上げる形に変化させました。

+2σも+3σも上向きに変わり、
今すぐにでも大量に買いを入れたいところですが、
直近の持ち合いを完全に抜け切ったとは言えません。

少なくとも明日、今日の高値を
上に抜けてくることを確認すると
24,000円に向かっての上昇トレンドが活発になると判断できます。

高値と安値は切り下げたので
テクニカル上では下落です。

安値では25日移動平均線に支えられて
陽線を作った形なので
下値が限定的な範囲の中で持ち合いが煮詰まってきました。

エネルギーをずいぶんとためている分、
動いた時の動きは激しくなるので、
ロスカットや利益確定の注文は欠かさずに
設定しておくようにしてください。

商いは2兆円を回復しました。
東証1部の売買代金は概算で2兆1524億円、
売買高は10億2923万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1294銘柄、
値下がりは790、変わらずは95銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は”「バイデン大統領」が決まる場合は
どのような領域が注目されるのかを
考えているのもよいでしょう。”と線略を解説、
日本市場もその見方を強めているようにみえます。

その反面、劣勢を認識しているトランプ氏は
起死回生の妙策を練っているはずなので、
トランプ氏のツイッター爆弾には警戒する必要があります。

実際に今週に入って市場の方向性を決めたのは
トランプ氏のツイッター、
その内容で一喜一憂する日が続きでした。
本日も上昇はしたものの、根本的な因果関係は変わりません。

先週から継続して注目しているマザーズは本日も躍進、
明日は週末を目前した金曜日なので、
午前中は利益確定を急ぐ売りが膨らむ可能性が
高いことを念頭に入れてください。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,647.07 +224.25(0.96%)
ドル・円
106.01 – 106.03 +0.15(0.14%)
ユーロ・円
124.67 – 124.72 +0.11(0.08%)
ユーロ・ドル
1.1760 – 1.1764 -0.0006(-0.05%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,303.46 +530.70(1.91%)
S&P500種
3,419.45 +58.50(1.74%)
ナスダック
11,364.599 +209.995(1.88%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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