2020年11月25日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比131円27銭(0.50%)高の2万6296円86銭でした。
政局の不透明性が後退したこと、コロナワクチンの開発期待が続くことなどを
背景に米国市場が30,000ドルに乗せて、
日本市場はその流れを引き継ぎました。
大台に乗せた米国市場、日本市場も1000円以上を上げてきた達成感から、
利益確定のタイミングが近づいてきました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比454ドル97セント(1.5%)高の3万0046ドル24セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比156.151ポイント(1.3%)高の1万2036.785で取引を終えました。
史上初、3万ドルの大台にのせておわりました。
財務長官にイエレン米連邦準備理事会(FRB)前議長の起用が
有力視されるとのニュース、
政権移行業務がスムーズに進むとの期待が重なり
政局の不透明感が後退したことを好感した
買いが続きました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇して
3万ドルにのせた動きを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
ワクチン開発関連のポシティブなニュースが
続いていることから、26,700円台にのせた後、
先週から今週にかけて1,000円を超える
上昇になったことから、
高値警戒感からくる売りが出始めました。
前日に続き海運、鉄鋼などの景気敏感業種が買われ、
空運、非鉄金属、精密機器もしっかり、
一方、電気・ガス、食料品、陸運業などの
内需関連が売られました。
日経の日足は長い上ひげをと短い下ヒゲ持つ短陰線を形成しました。
前日の終値から大きく上放れしてスタートしましたが
引けにかけて下がって終わりました。
実体レベルでは上向きのキャップを開けましたが、
上昇の勢いが一度弱まる流れ、
反対に抜けると、再び調整に入ります。
今回の調整のポイントは26,000円が支えになって、
その価格をまたがって下げても、
トレンド転換して上昇トレンドに戻ってくれるからです。
商いは3兆円を超える活況、
東証1部の売買代金は概算で3兆1507億円、
売買高は15億4946万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は771、
値下がりは1318、変わらずは89銘柄でした。
株数では上昇しましたが、
値下がりの方が6割を占めました。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2020年は印象に強く残る年になる事は間違いないでしょう。
壊滅的とも言えるパンデミックが世界に襲いかかり、
その中でも人類は驚異的な金余りを作り出し、
米国市場が史上初、30,000ドルに乗せる日を迎えました。
日本市場も負けておらず、
29年ぶりの高値を記録して26,000円台を
着実に固めています。
達成感から、米国市場、日本市場とも
1回利益確定の売りが出るタイミングに
来ているのは明確。
短い調整に入る流れが予想されますが、
下げたところでした子を売り込むような悪材料も見当たらず、
すぐさま反転して上に向かう流れになることが予想されます。
資金が株式市場から出ていかないので、
景気敏感株からディフェンシブ、
利益が出たら早速、ディフェンシブから景気敏感のように
好循環を生み出しています。
今週も引き続き景気敏感に注目するように
解説してきましたが、
利益確定がでると、出遅れ感が鮮明になっている
内需関連に資金が回るので、
短期的に物色の目を向けてよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
26,296.86 +131.27(0.50%)
ドル・円
104.40 – 104.42 -0.06(-0.05%)
ユーロ・円
124.43 – 124.45 +0.67(0.54%)
ユーロ・ドル
1.1917 – 1.1919 +0.0070(0.59%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,046.24 +454.97(1.53%)
S&P500種
3,635.41 +57.82(1.61%)
ナスダック
12,036.785 +156.151(1.31%)
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