2020年12月03日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比8円39銭(0.03%)高の2万6809円37銭でした。
英国でファイザー製薬のワクチンが承認されるなど、
景気の正常化に期待がかかるニュースを背景に米国市場が小幅に上昇。
日本市場はその流れを引き継ぎ買いが進みましたが、
高値警戒感から積極的に買いを進める動きにも繋がりませんでした。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比59ドル87セント(0.2%)高の2万9883ドル79セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に反落して
前営業日比5.740ポイント安の1万2349.366で取引を終えました。
メインの株価指数が高値圏にあることから
利益確定を消化する売りが朝方は先行、
200ドルを下げる場面もありました。
売りが一巡した後は
英政府が米製薬ファイザーの新型コロナワクチンを
使用承認したとの発表が伝わり
景気正常化への期待で買いが進みました。
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【日本市場の動向】
日本市場は新型ワクチンに期待する心理と
利益確定を優先する動きが拮抗して
小幅な動きに止まりました。
新型ワクチンが英国で承認されたことや
ニューヨークのクオモ知事が
早期のワクチン受け取りを発表するなど
ポジティブなニュースが続き、
買いが進みましたが、
上げ幅は限定的で消耗的な売り買いに終始しました。
海運、空運、陸運など、交通・移動関連の銘柄に加えて
自動車関連、非鉄金属、パルプなどの
素材、景気敏感銘柄に買いが入りました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
前日の安値と高値の間に収まり、
持ち合いが続きましたが。
高値圏で横ばいになりながらも、
下には下げないラウンドトップを形成しつつあります。
MACDではMACDとSIGNALの接近が続き、
明日か来週初にはデッドクロスします。
一回くらいは急落がありそうな形です。
1-2日大きく下げても、次のジャンプのための
動きだと捉えてよいでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆5457億円、
売買高は12億3343万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1266、
値下がりは834、変わらずは77でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週へん展望で伝えた
雇用統計が近づいてきました。
それに向かって様子見が広がると予想はしていましたが、
想定して言ったより早く様子見に入って、
直近の三日間は高値圏で持ち合っている
様子が明確に見えます。
利益確定が優先され60円安くスタートしましたが、
大きく売り込まれる流れにはつながらず、
マイナス分を打ち消して小幅でありながら上昇で終わる、
そして29年ぶりの高値を更新し続けると言う事は、
下値が非常に固いと考えることができます。
今夜のISM指数、明日の雇用統計に向けて
様子見ムードは続きますが、
雇用統計の結果次第でドル高・円安が進み、
米国市場が買われる場合は
日本市場のリスクオンモードも強くなります。
その動きに備えるためにも
本日強く押されたマザーズ市場に物色の目を向けて
押し目買いを仕込むのもよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
26,809.37 +8.39(0.03%)
ドル・円
104.30 – 104.31 -0.26(-0.24%)
ユーロ・円
126.25 – 126.26 +0.05(0.03%)
ユーロ・ドル
1.2104 – 1.2105 +0.0035(0.28%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,883.79 +59.87(0.20%)
S&P500種
3,669.01 +6.56(0.17%)
ナスダック
12,349.366 -5.740(-0.04%)
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