2020年12月09日の東京株式市場は4営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比350円86銭(1.33%)高の2万6817円94銭でした。
米国市場が上昇してナスダックは連日の最高値を更新、
日本市場も英国でファイザーのワクチンが承認・接種開始されたことを好感して
買いが先行してスタートしました。
米国は上げ幅を縮小させながら終わりましたが、日本市場は本日の
高値圏で引けて、今後の動きに期待を集めました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発、
前営業日比104ドル09セント(0.3%)高の3万0173ドル88セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日続伸して
前営業日比62.828ポイント(0.5%)高の1万2582.774で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は連日で
最高値を更新しました。
英国で新型コロナウイルスのワクチン接種が
始まったことを材料に買いが先行しました。
上昇幅には限界があり、高値付近に止まっていることや
追加経済対策の合意が進まなかったことが
市場の上昇にブレーキかけた格好です。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇して、
英国でコロナのワクチン接種が始まったのを材料に、
買いが先行してスタートしました。
世界の景気が正常化されるとの期待で
買いが広がり、29年8カ月ぶりの高値を更新しました。
33業種中30業種が上昇する全面高の様子で、
前日まで厳しく押された空運が上昇率2位、
海運業、非鉄金属、パルプ、機械、
精密機器などの景気敏感業種が幅広く買われました。
日経の日足は上下ヒゲがほとんど見えない
丸坊主の陽線を形成しました。
前日の終値より上放れしてスタート、
本日の安値が前日のヒゲに少し触れましたが、
実体レベルでは上向きのキャップを開けて、
短い期間でのトレンド転換も成立しました。
12月2日および12月7日に続いて、
2万7000円台への挑戦、
3回目になります。
レジスタンスは3回目以降に抜けやすいと言われますが、
今回は短い期間の中で3回目を迎えるので、
どこまで力強さを持って挑戦してくれるかが確認ポイントです。
商いが増加するとともに指数が伸びる、
好ましい流れになり、
東証1部の売買代金は概算で2兆3361億円、
売買高は10億9609万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1457銘柄、
値下がりは625、変わらずは97銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の話題はなんといっても
「コロナワクチン」
ファイザー製のワクチンが英国で緊急使用が承認され、
8日に接種が開始、後を追うように
米国でも近く接種が始まる見通しです。
通常は10年かかると言われるワクチン、
1年を待たずして実用化されましたが、
十分な検証が行われたのか、副作用は?など懸念の声が
まだ強い雰囲気です。
近く承認される米国でも4割以上の人が
「自分の意思では接種しない」と決めているとの
調査結果が出ているほどですが、
景気の正常化に対する期待を高めて
市場を刺激するには十分な材料のようです。
当分は本日強かった景気敏感銘柄が強く、
中・長期的にも注目してみる価値はあるでしょう。
いよいよECB理事会が明日開催、
金融政策の内容が注目を集めます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
26,467.08 -80.36(-0.30%)
ドル・円
104.07 – 104.08 -0.05(-0.04%)
ユーロ・円
126.10 – 126.11 -0.10(-0.07%)
ユーロ・ドル
1.2115 – 1.2117 -0.0005(-0.04%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,069.79 -148.47(-0.49%)
S&P500種
3,691.96 -7.16(-0.19%)
ナスダック
12,519.946 +55.714(0.44%)
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