2019年7月2日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比24円30銭（0.11%）高の2万1754円27銭で終えました。
前日の米国市場は米中首脳会談の結果を好感して続伸しましたが、
日本市場は450円を超える前日の上昇幅に対する利益確定売りが先行、
30円安くスタートしてから、前日の終値を挟んでの動きに終始しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸となりました。
ダウ工業株30種平均は2日続伸して、
前営業日比117ドル47セント（0.4%）高の2万6717ドル43セント、
ナスダック総合株価指数は4日続伸して
前営業日比84.919ポイント（1.1%）高の8091.163で取引を終えました。
6月29日のG20,米中会談の結果が好感され
幅広い業種に買いが入りました。
iPhoneの課税が回避されたアップルが上昇するなど
上昇幅を290ドルまで広げる場面もありましたが、
場中に史上最高値を超えるところまで進んだことで
達成感による手仕舞いも出てきて、
上げ幅は縮小させられ引けました。
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【日本市場の動向】
日本市場は貿易摩擦関連で米中の首脳会談結果を好感する動きと
前日の大きな上昇に対する利益確定が拮抗して
前日の終値を挟んだ動きに終始しました。
朝方は前日の大幅上昇に対して早期に利益を確定する売り、
その反面、米国市場が上昇した流れを引き継ぎ
運用リスクをとる動きが入ったことで下げ幅をカバーしました。
54円高まで進む場面がありましたが、
新たな上昇材料が見られない中、
週末の雇用統計などに備えて様子見が出て上昇幅は限られました。
前日に引き続き海運業が強い動きで上昇率1位、
注目するように解説した精密機器、電機機器が後に並びました。
一方、鉱業、石油が厳しい動きになり、
水産、小売などの内需が前日に引き続き比較的に軟調でした。
商いは4営業日ぶりに2兆円を割り込み、
東証１部の売買代金は概算で1兆8938億円、
売買高は10億203万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1429、
値下がりは628、変わらずは92銘柄でした。
日経の日足は短い上ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
上昇幅が小さい上にギャップ開けまでは行きませんでしたが、
前日の高値を上にしっかりぬけたので、
実体が+2σの外に存在するスプラッシュは継続中です。
つまりまだ上昇の勢いが生きているという意味です。
RSIが70を超えて80に近くので短期の過熱感が意識されますが、
悪材料がない限りは一回利益確定が出た後は
再び買いが入ることで上昇を続ける流れです。
ここで下がってくる際は抵抗になっていた雲が支えになり、
21,500円も支えに変わる可能性が高くなります。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
前日は1日の大きな上昇よりその持続性が大事だと解説しました。
本日は前日の大きな上昇からくる利益確定があるものの
終値を挟んでの動きに終始する流れでやはり上値の厳しさを見せてくれました。
米国市場の好調な動きと違って日本の株式市場が今いぢ盛り上がらないのは
為替市場でもその原因を見つけることができます。
今回発表された日銀短観では、大企業製造業の想定為替レートが
1ドル=109円台になっています。
106円台まで進むなど直近の円高傾向から考えると、
企業業績改善への期待がかかりにくいのが現状です。
ここから考えると当然、株式市場に資金を喜んでシフトするのは難しく
早速2兆円を割り込んだ商いはそれを物語っています。
明日は以降は雇用統計に備えての様子見がさらに強くなりますが、
注目されているところは継続して資金が入るので、
戦略変更なしに半導体系および精密機器、電気機器・部品系に注目です。
ただし、木曜日を過ぎると利益確定が出るので
金曜日の午前中に波乱含みになっても怖がる必要はありません。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
21,754.27 ＋24.30(0.11%)
ドル・円
108.19 – 108.20 －0.13(－0.12%)
ユーロ・円
122.17 – 122.21 －0.46(－0.37%)
NYダウ（ドル）
26,717.43 ＋117.47(0.44%)
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