2019年8月28日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比23円34銭(0.11%)高の2万0479円42銭でした。
中国の消費拡大策発表を受けて米国市場が上昇スタート、
貿易摩擦関連では新たな材料がないので、午後から失速しました。
日本市場は新たな材料がなく前日の終値を挟んでの動きに終始しました。
ニュース一つで乱高下する相場は当分続きそうです。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比120ドル93セント(0.5%)安の2万5777ドル90セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比26.789ポイント(0.3%)安の7826.946で取引を終えました。
貿易摩擦関連で前日にでた好材料が引き続き好感される上に、
中国政府から消費拡大策が発表されたことも加わり、
朝方は155ドル上昇まで買われました。
午後に入ると新たなプラス材料がない中、
世界景気や貿易摩擦に対する不透明さが認識され
上昇幅を打ち消し、マイナスまで沈んで取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は上昇はしましたが、
前日の終値を挟んだ動きに終始しました。
新たな材料がない中、米国市場の反落を受けましたが、
小幅買い先行でスタート、
材料の不在で変動幅の少ない動きを繰り返しました。
米国市場で逆イールドが深まり、
景気の先行きに対する不安から景気敏感銘柄に売りが出ましたが、
不動産株は金利低下の恩恵で上昇に転じました。
商いは変わらず低調で、11営業日連続で2兆円を下回りました。
東証1部の売買代金は概算で1兆6159億円、
売買高は9億5799万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は815、
値下がりは1220、変わらずは116でした。
日経の日足は前日とほぼ同じ形で
長い上ひげと細い実体を持つ陰線を形成しました。
前日の日足に包まれる持ち合いになり、
迷いに入っていることを示しています。
前日に一目均衡表の転換線を超えてきて、
本日はその転換線が支えになっています。
ギャップあけで上昇した前日の高値と安値を抜ける
明確な動きがないので、特別な材料がない限りは
方向感を持たず、横ばいと乱高下を繰り返す
動きがかわらなさそうです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日の戦略では「一時的に反発した景気敏感株には
十分注意する必要があります。」と解説、
日本のみならず、米国にも同じ動きが見られました。
直近は流れ(トレンド)というのを探すのが
難しいというより、日々のニュースで敏感に反応する
環境が続いています。
トランプ氏の一言であげたり、下げたりしながらも
2週間のうちのパターンを強いて言うなら、
午前弱い→午後になって戻しとうことを繰り返しています。
方向感がないかという市場の中で実は
先週から密かに下げの傾向を作っているところがあります。
マザーズ市場、本日も下げで終わっており、
日経225の動きとは反対に8/6の安値に再び近づいています。
8/6の安値が年初来の安値になっているので、割安感は十分出ているので
物色の対象としてそろそろ入れてもいいタイミングです。
ただし、逆イールドを考慮して、ファンダメンタルズがしっかりした
「不景気につよい銘柄」を選別する必要があるので
投資家の分析能力が問われるタイミングでもあります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,479.42 +23.34(0.11%)
ドル・円
105.75 – 105.76 +0.02(0.01%)
ユーロ・円
117.26 – 117.30 -0.20(-0.17%)
ユーロ・ドル
1.1088 – 1.1091 -0.0021(-0.18%)
NYダウ工業株30種(ドル)
25,777.90 -120.93(-0.46%)
S&P500種
2,869.16 -9.22(-0.32%)
ナスダック
7,826.946 -26.789(-0.34%)
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