2019年9月26日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比28円09銭(0.13%)高の2万2048円24銭でした。
米中関係の進展があるとの見方から米国市場が上昇、
日本市場もその流れを引き継ぎ160円高まで進む場面もありましたが、
利益確定に押され、上げ幅を縮小させながら終わりました。
権利落ちの下げ分がある明日、それをカバーして
堅調な動きになれるか、来週以降の動きにも影響するので注目が集まります。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比162ドル94セント(0.6%)高の2万6970ドル71セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して
前営業日比83.757ポイント(1.0%)高の8077.384で取引を終えました。
前日は国連演説を通じて厳しい姿勢を見せていたトランプ氏が
一転して「中国との協議は想定より早く決着する」との発言をしました。
発言を受けて米中関係の不透明感が緩和された期待から
投資家心理が改善、買いにつながりました。
米国の長期金利が0.085%増加したことも
収益改善の期待から銀行株が買われる要因として働きました。
上昇はしましたが、テクニカル的には27,000ドルを前にして
抵抗にあっている流れが見えます。
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【日本市場の動向】
日本市場は方向感の定まらない動きが続きました。
米中関係に進展があることを背景に上昇した米国市場の流れを引き継ぎ
買いが先行、寄り付き直後は160円高まで進みましたが、
その後は上げ幅を縮小させる展開でした。
買いが一巡した後は大口の利益確定と見られる売りが出たことに加え、
アジア市場がマイナスで推移することを受け、
マイナス転じる場面もありましたが、
引けにかけてはプラスを確保しながら取引を終えました。
鉄鋼、パルプ、ガラスなど景気敏感・素材系の銘柄に買いが集中、
陸運、医薬品、小売、不動産などの内需系が
売りに押されました。
東証1部の売買代金は概算で2兆6582億円、
売買高は14億2707万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1357、
値下がりは718、変わらずは76でした。
日経の日足は上放れしてスタートしましたが、
陰線で引け、高値と安値は切り上げたので形は上昇になりました。
安値では22,000円を一時的に割り込みましたが、
終値では戻してキープしながら終わりました。
明日まで22,000円をキープできる場合は
抵抗だった価格帯が支持ラインに変わると見られ、
投資家心理は改善する余地が残っています。
安値では22,000円だけでなく
一目均衡表の転換線も支えになっているのが読み取れるので、
この2つのポイントを明確に割り込むまでは
大きな相場の崩れはなさそうです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
テクニカル的には22,000円をキープして
今週を終えるかが確認ポイントになると説明しましたが、
明日は権利落ちによる下落が150-160円あると見られ、
それ以上を上げないと、外観上は下落になります。
しかし、これで22,000円が割れたので、
急いで売り!という行動に出るよりは
午後からの動きに注目する必要があります。
0円の動きといっても実質的にはプラスという意味なので
午後から節目を買い上げる動きが出て
22,000円をキープする場合は、日本市場は強さを保つことになるでしょう。
先週から注目するように解説した
マザーズ市場は本日も上昇率が最も大きい市場になりました。
ただし、前日まで4日連続の陽線形成の後、
本日は後半の失速ぶりが日経より大きかったので、
明日、利益確定により大きく押される可能性があります。
持っているポジションの一部は利益確定をしてもいいタイミングでしょう。
デイトレーダーの方には1日の間に幅が取れる
「空売りびより」にもなるのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,048.24 +28.09(0.13%)
ドル・円
107.68 – 107.69 +0.40(0.37%)
ユーロ・円
117.95 – 117.99 -0.03(-0.02%) 26日 10:1
ユーロ・ドル
1.0953 – 1.0956 -0.0044(-0.40%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,970.71 +162.94(0.60%)
S&P500種
2,984.87 +18.27(0.61%)
ナスダック
8,077.384 +83.757(1.04%)
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