2019年11月1日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比76円27銭（0.33%）安の2万2850円77銭でした。
米中の貿易協議関連でマイナス材料が出て米国市場が反落、
日本市場はその影響を受けて売りが先行、
リスクを意識した円買いで円高が進行すると下げ幅を拡大させる場面もありましたが、
投資家心理が極端に悪化することはなく、
下値では買いが入り、市場を支えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比140ドル46セント（0.5%）安の2万7046ドル23セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比11.615ポイント（0.1%）安の8292.360で取引を終えました。
「中国高官は包括的で長期的な合意に疑問を持っている」との
報道が米中貿易摩擦への懸念を再燃させ、
投資家心理が悪化しました。
その他、ISM景気指数が43.2と50を
2ヶ月連続で下回ったことも景気への先行きに対する
不透明感を高めて、下げ幅を拡大させましたが、
アップルなど好決算銘柄が市場を支えて下げ幅は限定的でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が米中貿易協議の影響で
下落したことを受け、売りが先行してスタートしました。
朝方は大きく下離れして寄り付いた後、しばらく下げ幅を拡大させましたが、
そもそもの流れは上昇から変わってないとの見方が優勢、
売りが一巡すると下値を買い上げる取引が入りました。
午後に入ると決算結果が悲観的ではことが確認され、
下げ幅を縮小させる動きを続け、
当日の高値付近で取引を終えました。
上昇基調の強かった景気敏感銘柄に売りが出た他、
ファナック、京セラなどの値嵩株に加え、
ファミマーなどの小売の一角にも売りが目立ちました。
商いは本日も2兆円を超え、
東証1部の売買代金は概算で2兆3870億円、
売買高は12億5612万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1283、
値上がりは801、変わらずは70銘柄でした。
日経の日足は下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
陽線ではありますが、前日の終値から
下離れして下落、ギャップを明け
高値と安値は前日の日足から切り下げました。
23,000円をタッチしてからの下に向かっての反転なので、
一回現れてもおかしくない動きではあります。
安値ではボリンジャーバンドの+1σと
一目均衡表の転換線が支えになり止まりましたが、
週明けでこの安値を割り込むと下げが続く流れになります。
週足でもその流れは読み取れます。
3週連続の陽線でしたが、今週は十字架を形成、
反対に抜けると、当分は調整に入る形です。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
今週は先週末に予測した通り、
高値圏で方向感のでにくい、下値が固い動きになりました。
日経平均は23,000円高値ベースで超える場面もあるなど
市場の勢いはまだ衰えてないことが確認できた週間でした。
来週は立ち会い日4日で盛り上がりにくい条件を一つ挟んで、
国内は決算発表のピーク、海外は逆に材料不足で
下押し圧力のかかる持ち合いを予想します。
米国市場は今週で決算発表のピークを迎えましたが、
日本は連休明けが本格的なピーク入りになります。
5日にソフトバンク、NTT、
6日にソフトバンクG、旭化成、SUMCO、
7日に最も注目度の高いトヨタが業績を発表します。
米国は米中貿易摩擦の影響が確認できる9月貿易収支が5日に、
対局の中国の貿易収支が8日に発表されるので
注目度が高いでしょう。
下押し要因は米中貿易摩擦の再燃、
FRBの利下げによる円高基調です。
FXトレーダーの方には前日から本日にかけての
チャートが恐ろしかったと思いますが、
来週もリスク軽減のニュースが続かない場合は、
円高基調が続く可能性が高いので、
輸出・景気敏感銘柄は新たに仕掛けることを控える方がよいでしょう。
しかし、今週の動きを参考にして判断すると
大きく売り崩されることも考えづらいので、
しっかりした業績を発表したディフェンシブセクターに注目するのが
有効な1週間になるでしょう。
****** 今週もお疲れ様でした
今週の大きなショックは相場とは関係のない
「首里城の火災」でした。
主要な建物が全焼という悲劇を前にして
ニュースの最初に「2年前に訪ねておいてよかった」と思ってしまった
自分のちっぽけな考えが恥ずかしくなりました。
琉球王国のシンボルであると同時に
沖縄人の誇りだということを沖縄の知人からよく聞かされたことなので、
みんなの知恵を集結して再び復元して欲しいものです。
私を始め、世界中の人が寄り添っています。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
22,850.77 －76.27(－0.33%)
ドル・円
107.95 – 107.96 －0.65(－0.59%)
ユーロ・円
120.51 – 120.55 －0.72(－0.59%)
ユーロ・ドル
1.1164 – 1.1167 ＋0.0001(0.00%)
NYダウ工業株30種（ドル）
27,046.23 －140.46(－0.51%)
S&P500種
3,037.56 －9.21(－0.30%)
ナスダック
8,292.360 －11.615(－0.13%)
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