2019年12月11日の東京株式市場は小幅に続落しました。
終値は前営業日比18円33銭(0.08%)安の2万3391円86銭ででした。
米国市場が様子見ムードで方向感のない動きになる中、
日本市場も上下小さい範囲で変動する様子見で持ち合いが続きました。
底値が固いのが確認できた日経、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続落して、
前営業日比27ドル88セント(0.1%)安の2万7881ドル72セント、
ナスダック総合株価指数も続落して
前営業日比5.643ポイント(0.1%)安の8616.184で取引を終えました。
主要イベントを目前にして
様子見ムードが強まり、方向感の定まらない動きが続きました。
15日の制裁関税第4弾、
11日までのFOMC, イギリスの12日総選挙など
イベントが集中していることから
積極的な売買は見られませんでした。
米中関係に関してもポジティブ・ネガティブ材料が
各メディアから出たことで、
投資家の心理は積極的になれない状況でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場同様、
絶好の様子見相場になりました。
特別な材料がない中で、小幅に進んだ円安を背景に
買いが先行してスタートしましたが、
明確な方向感を示すことはできず、
上下狭い範囲の中で消耗戦を繰り返す相場でした。
多くの投資家が15日に備えての戦略を実行済みで
新たに動くような要因はないことで
小幅の下落で本日の取引を終えました。
水産、電気・ガス業など、景気変動に影響され難い業種に買いが進み、
鉄鋼、空運、繊維製品などが上げ、
脈絡のない物色に終始した印象です。
東証1部の売買代金は概算で1兆9215億円、
売買高は11億5170万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1379、
値上がりは677、変わらずは101でした。
日経の日足は上下ヒゲをもつ短陰線を形成しました。
高値と安値は前日より切り下げたので、
形では2日連続の下落になりましたが、
安値では25日線で止まりました。
前日は「すぐ下に25日線、転換線があるので、
支えやすくなりますが、
変動幅が大きくなることが予想される今週の動きから考えると、
基準線が位置する23,167円付近まで調整する可能性も十分あります。」と解説、
25日線、転換線に支えられる形になりました。
底値が固いのは確認できましたが、
まだ上に向かう動きがみられないので
下げる場合は基準線が位置する23,167円付近で
下げ止まるか、そこからトレンド転換するかが確認ポイントです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日に続き様子見ムードを極める動きでした。
米国相場が最高値圏、日本市場も年初来高値付近にいつづけているので、
割高感から来る売りと、先の見通しにポジティブな
意見を持つ買いが拮抗している流れですが
それでも日本株が大きく下がることになるのは考え難いでしょう。
明日はFOMCの結果を反映することになりますが、
利下げの見送りになることは織り込んでおり、
新たなサプライズが出る可能性は低いでしょう。
市場は12日以降の動きに注目しているので
明日までは様子見になることが予想されます。
ニュース一つであまり慌てない落ち着いた対応が求められます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,391.86 -18.33(-0.08%)
ドル・円
108.66 – 108.67 +0.04(0.03%)
ユーロ・円
120.43 – 120.44 +0.19(0.15%)
ユーロ・ドル
1.1080 – 1.1083 +0.0010(0.09%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,881.72 -27.88(-0.09%)
S&P500種
3,132.52 -3.44(-0.10%)
ナスダック
8,616.184 -5.643(-0.06%)
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