2019年12月12日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比32円95銭(0.14%)高の2万3424円81銭でした。
FOMCで政策金利の据え置きが決まり、低金利基調が続くとの見方で
米国市場には買い安心感が広がりました。
日本市場はその流れを引き継ぎ、買いが先行した後、
様子見ムードで上下小幅に振動する、方向感なしの相場でした。
今後の投資戦略を含め、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比29ドル58セント(0.1%)高の2万7911ドル30セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比37.867ポイント(0.4%)高の8654.051で取引を終えました。
様子見ムードが続きながらも、FOMCで政策金利の据え置きが決まり、
低金利基調が続くとの見方で
買い安心感が広がりました。
買い安心感の一方、15日の制裁関税第4弾、
イギリスの12日総選挙など、まだ先行き不透明なイベントが
待っていることから上値は限定的な範囲に止まりました。
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【日本市場の動向】
日本市場はFOMCの結果、低金利基調維持への
期待から買われた米国市場の流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
買い先行でスタートしたものの、
12日、15日の主要イベントに備えて
積極的に買い向かう動きは見られず、
米国の低金利期待によって円高が進行、
マイナスに沈む場面も見られました。
売られる範囲も限定的で前日の終値を挟んでの動きに終始した結果、
小幅の上昇で取引を終えました。
フィラデルフィア半導体株指数が大幅高になったことを受け、
半導体関連銘柄に買いが進み、
機械、パルプ、電気機器などの景気敏感銘柄が買われました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9935億円、
売買高は11億4442万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は708、
値下がりは1342、変わらずは107でした。
日経の日足は上下ヒゲをもつ短陰線を形成しました。
高値と安値は前日より切り上げたので、
形では上昇に変わりました。
11/5から本日にわたっての動きは
23,000円と23,500円の間に挟まれたボックス圏、
10/3からの動きで判断する場合は三角持ち、
共通するのは上値の抵抗に抑えられているということです。
この場合は11/26の高値を上に抜けることで
上値抵抗線の突破と見られます。
現在の動きは15日以降、上か下に振れる準備をしているものなので、
一方的にポジションを傾けるのは警戒すべき行動です。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の市場で話題になったのは
ヤマダ電機による大塚家具の子会社化、
そして半導体関連銘柄への買いでした。
一見、関連性のないように見えるヤマダ電機による大塚家具の子会社化ですが、
ヤマダ電機の最近の動きは
住宅関連事業への投資を継続しており、
セクター別の売り上げを見ると住宅関連事業が10%を超えてきていることから
シナジー効果は期待できるとの見方が広がったでしょう。
その結果、大塚家具は30%を超える上昇でストップ高配分、
材料の不足していた市場の環境も追い風になりました。
半導体関連はフィラデルフィア半導体株指数が大幅高になったことで
大きく買われた結果、
東京エレクトロン、アドバンテストなしでは
実質的には下落になるほどの活況ぶりでした。
割高感が高まっているにも関わらず買いが入る背景は
やはり材料が不足する中で、しっかりした業績に期待する
市場の基本原則が働いていることが伺えます。
年末講座でふれたように半導体関連は
これからの期待セクターなので、
継続して、長期的にフォローしていきましょう。
その観点は年末講座の動画でも伝えます。
2週間をめどに視聴できる環境にしますので、
楽しみにして待ってください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,424.81 +32.95(0.14%)
ドル・円
108.63 – 108.64 -0.09(-0.08%)
ユーロ・円
120.97 – 120.98 +0.46(0.38%)
ユーロ・ドル
1.1136 – 1.1139 +0.0052(0.46%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,911.30 +29.58(0.10%)
S&P500種
3,141.63 +9.11(0.29%)
ナスダック
8,654.051 +37.867(0.43%)
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