2019年1月10日の東京株式市場は4日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比263円26銭(1.29%)安の2万0163円80銭でした。
米国市場は米中の貿易摩擦に関する期待で
引き続き買われましたが、中国側の発言に具体性がないと受け止められた
日経は4日ぶりの反落となりました。
円高の進展による側面も大きいですが、下げの材料も新たに出てないので、
明日までは様子見が続く可能性が高いでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4日続伸して、
前営業日比91ドル67セント(0.4%)高の2万3879ドル12セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比60.079ポイント(0.9%)高の6957.077で取引を終えました。
米中が9日まで貿易摩擦に関する会談を開き
進展があるとの期待感から買いが続きました。
FRBが利上げに慎重になるような発言が出た
12月のFOMC議事要旨も好感され買いが進みました。
上値では1,100ドル余り上昇してきたことから
利益確定が出ることで幅を縮小させましたが、
米国株は回復の色を強く見せることになりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は投資家心理が改善ずる中、
上げ幅に対する利益確定の動きになりました。
貿易摩擦に関する中国側の発言に
踏み込んだ内容が見られなかったことから
円買いが進み、輸出関連銘柄を中心として売りが進みました。
上昇するような新たな材料がなく、
300円の下げ幅を見せる場面もありましたが、
大きく下げる材料も見当たらず、
下げ幅を縮小させながら終わりました。
陸運、電気・ガス、倉庫などの
内需に買いが集まり、直近の上昇が目立っていた
石油・石炭製品に利益確定の売りが出ました。
商いはより薄くなり、
東証1部の売買代金は2兆2968億円、
売買高は13億892万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1426、
値上がりは639、変わらずは63銘柄でした。
日経の日足は下離れしてスタート、そのまま小陰線を形成、
下に向かってのギャップをあけました。
1/9の陽線はアイランドリバザルとして残り、
明日も下げる形になると、短い調整に入りそうです。
下げる際は20,000円をキープするかが注目されがちですが、
1/4の安値が直近の安値になっているので、
一時20,000円を割る動きになっても不思議ではありません。
1/4の安値の前に切り返すかが確認のポイントになります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は3連休に備えて、利益確定の売りが進む可能性があると解説、
本日の動きはそのままのいう動きになりました。
ただ、大きく下げを予感させるような下げではなく、
利益を固めて、さらなるトレードに回すための
売りである可能性があるというのも前日解説した通りです。
下げ幅を縮小させた米国市場の動向が鍵を握ることになりますが、
3連休を控えた金曜日である以上、
新たな買いは入りづらいことは用意に予想できます。
空売りの銘柄として観察していた銘柄には
いきなり大きな動きになったものが目立ち
下げトレンドを継続するものになってきましたので、
上昇を準備するこの局面でもトレンドが発生するものは
仕掛けてもよいでしょう。
買いに関しては
今週末まで輸出・主力銘柄に利益確定が出ると
来週からは再び買いが戻るので、
休み明けに注目するのもよいでしょう。
特に利益確定が大きかった精密機器、機械、
電気機器など景気敏感系に注目する価値は十分あります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,427.06 +223.02(1.10%)
ドル・円
108.89 – 108.90 -0.07(-0.06%)
ユーロ・円
124.69 – 124.73 ±0.00(0.00%)
NYダウ(ドル)
23,787.45 +256.10(1.08%)
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