2019年1月24日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は前営業日比19円09銭(0.09%)安の2万0574円63銭でした。
ハイテク・半導体関連銘柄の好調な決算を受けて、
米国市場が反発、3桁の上昇を記録する中、
日本市場は政府機関のシャットダウンなど懸念材料が先立ち、
方向感のない動きに終始しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比171ドル14セント(0.7%)高の2万4575ドル62セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比5.412ポイント(0.1%)高の7025.768で取引を終えました。
変動性の高い相場でした。
IBMなどの主力銘柄が好決算を発表したことで
買いが先行しましたが、中国との貿易摩擦問題で
不透明感が拭えないことから下げに転じる場面を演出してから
再びプラスに転じるなど、方向感のつかみにくい相場でした。
ナスダックも終値では上昇したものの
主力銘柄の一角は買われる一方、フェイスブックが下げるなど
方向感のない展開に終始しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は方向感に欠ける動きに終始しました。
米国市場は一部銘柄の好決算を背景に上昇しましたが、
政府機関のシャットダウンが解消されず、
日本市場は低水準の商いを繰り返しながら様子見が続きました。
ハンセン指数(+0.25%)、上海総合指数(+0.40%)などの上昇を受けて
プラスに転じる場面もありましたが、
継続して市場を支えてリードするような材料にはならず
小幅のマイナスに沈んで取引を終えました。
米国の半導体関連銘柄への買いを受けて、
日本市場にも半導体関連に買いが進みましたが、
中国からの半導体関連受注は前年同月比で半減というデータも見られるので、
積極的に買っていくには警戒が必要です。
商いは4日連続で2兆円台を割り込み
東証1部の売買代金は1兆8897億円、
売買高は11億4943万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は624、
値上がりは1419、変わらずは84銘柄でした。
日経の日足は短い上下髭を持つ短陽線を形成しました。
前日の高値は切り下げ、安値は切り上げたので形では持ち合い、
安値は25日線の上で止まって、支えられるサインを出しました。
支えになる可能性は出てきましたが、
まだトレンド転換したわけではないので、
本日の高値を上に抜けて、前日の高値までしっかり抜けるところを確認したいところです。
逆に下にでも抜けやすい位置なので、
乱高下や急激な動きが出る可能性もあるので、
「そんな場合もある」と落ち着いて対応しましょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
市場がすでに織り込んでいるような要素は
米国の「一部政府機関のシャットダウン」です。
すでに1ヶ月を過ぎました。
本日は米大統領経済諮問委員会(CEA)のハセット委員長が
この影響で1-3月の経済成長率は0になる可能性があると
警告を発するに至りました。
今から「0になる」懸念を織り込む形になれば問題はないですが、
米国市場は方向感のないプラスで割とのんきな反応を示しています。
1-3月の結果が4月以降に数字として現れ、市場が織り込んでない状態で
反応する場合は「Sell in May(5月は売れ)」が実現する可能性があります。
5月の動きを今から心配してどうするの、と疑問に思うかも知れませんが、
5月のゴールデンウィーク旅行は今から心配して準備するはずです。
投資というのはこのように中・長期的な視点と短期的な視点の両方が必要です。
という意味で、短期で注目するところをみると
化学、鉱業セクターが底打ちが鮮明になり、
下げ止まりの兆しが見えているので、チェックしてみてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,574.63 -19.09(-0.09%)
ドル・円
109.71 – 109.72 +0.10(0.09%)
ユーロ・円
124.82 – 124.86 +0.26(0.20%)
NYダウ(ドル)
24,575.62 +171.14(0.70%)
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