2019年2月25日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比102円72銭(0.48%)高の2万1528円23銭で終えました。
先週末の米国市場で貿易摩擦関連の期待が広がり上昇、
日本はその流れを引き継ぎました。
トランプ氏が関税引き上げの延期を表明したことで、上げ幅を拡大しましたが、
折り込み済みの部分もあり上値は限定的でした。
今週も始まりました、元気よく
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比181ドル18セント(0.7%)高の2万6031ドル81セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比67.837ポイント(0.9%)高の7527.545で取引を終えました。
米中の貿易協議で「3月1日の交渉期限を延長」、
「合意に至る可能性が高い」などとのポジティブニュースが出て
投資家心理が改善しました。
合意には2-3の大きな障壁が残っているとの高官の発言もあり
上値を抑える場面もありましたが、
米国市場は後3%ほどの上昇で史上最高値に辿り着くところまで進みました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日までは可能性だった材料が
顕在化したことで買いが先行してスタートしました。
トランプ氏が中国向けの関税引き上げを延期すると
表明したことで貿易摩擦に関してポジティブな見方が広がりました。
中国市場が大幅に上昇することが支援材料になり
上げ幅は160円に達しましたが、
先週からある程度織り込まれていたことも事実で
上げ幅を縮小させながら本日の取引を終えました。
パルプ・紙、電気機器が買われ、
21,500円の節目を回復したことから証券業回も好感されました。
一方、倉庫、卸売、食料品などの内需関連は
限定的な上げ幅で終わりました。
商いは2営業日連続で2兆円を割って、
東証1部の売買代金はで1兆9870億円、
売買高は10億5731万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1585、
値下がりは467、変わらずは78でした。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
前日の営業日から上放れして、ギャップを形成しながら
終値でも21,500円をキープ、一つの節目を突破しました。
本日のギャップ明けでRSIなどのオシレーター系指標は一気に
買われ過ぎの領域まで進んでいます。
保持している銘柄に対しては利益確定とロスカットの目標を
抜かさず設定するようにしましょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末に解説した通り、今週末は主要なイベントが盛り沢山、
波乱要素を含んでいますが、
今日はとりあえず貿易関連でポジティブなニュースが好感され
21,500円の節目を回復しました。
いいスタートを切って少しはホッとしますが、
その他のイベントで変数が出る可能性は十分あるので、
今週は真剣に様子見をする雰囲気が強くなるでしょう。
その中でも本日の材料を盛り込んで今夜の米国市場が堅調な動きになる場合は、
明日の日本市場も上昇を維持する可能性が高いと見られます。
先週末に続き、本日も商いが2兆円にみたなかったことは
それを表す証拠で、
積極的になれない投資家の心理を映し出しているようです。
そのかわり個人が手を出しやすい小型の上昇率が最も大きく、
相変わらずマザーズの堅調ぶりが目立ちます。
イベントが多く予定され波乱含みの相場で様子見を決め込むか、
参加したい場合の戦略は
引き続き個人が目を向けやすい中・小型を狙いしますが、
マザーズ市場には特に買われ過ぎのサインが強くなったので、
一回調整して節目を作った後はさらに上げやすくなることが予想されます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,528.23 +102.72(0.48%)
ドル・円
110.60 – 110.61 -0.14(-0.12%)
ユーロ・円
125.47 – 125.51 -0.18(-0.14%)
NYダウ(ドル)
26,031.81 +181.18(0.70%)
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