2019年2月27日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比107円12銭(0.50%)高の2万1556円51銭で終えました。
FRBのパウエル議長が利上げの見送りについて
再度確認するような発言が出たことを受け、
日本市場は投資家心理が改善、買いが進みました。
120円の上昇幅の後は上値が重くなりましたが、3桁の上昇幅は確保しながら
本日の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して、
前営業日比33ドル97セント(0.1%)安の2万6057ドル98セント、
ナスダック総合株価指数も小幅に反落して
前営業日比5.162ポイント(0.1%)安の7549.298で取引を終えました。
下げの材料と支えの材料がぶつかり合い
拮抗する動きになりました。
注目を集めていたイベントの1つ、
FRB議長の議会証言では利上げ見送りを
改めて示唆する内容で発言、相場を下支えました。
一方、直近の上昇相場で利益確定のタイミングに来ていたことや
キャタピラーなどの一部銘柄が大きく売られたことが
市場の上値を抑え、小幅のマイナスで取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日に節目の21,500円を割り込んでから
早速切り返してきました。
FRB議長が利上げ見送りの再確認のような発言をしたことを受け
買いが先行してスタートしました。
日経平均は120円の上昇幅まで進みましたが、
次の節目になる21,600円に近づくと
次第に上値が重くなりました。
それでも3桁の上昇幅は確保しながら取引を終えました。
医薬品、建設、不動産、小売などの
内需・ディフェンシブ銘柄が出遅れ感から物色され、
海運業、その他金融業もしっかり。
一方、電気機器、保険、機械、鉱業などは
前日に引き続き利益確定に押されました。
商いは4営業日ぶりに2兆円超え、
東証1部の売買代金は2兆3924億円、
売買高は12億3574万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1153、
値下がりは893、変わらずは83でした。
日経の日足は上下ヒゲを持つ小陽線を形成しました。
2/25から3日に渡って上値を抑えられる動きになっていますが、
安値が切り上げながら強い上昇トレンドは継続しました。
下値は5日移動平均線が支えになっており、
ボリンジャーバンドの+2σと+1σの間で推移しているので、
バンドウォークは継続しています。
T+20で変化日を迎え、上雲に入れ替わるので、
株価がそのタイミングまで雲上を維持する場合は
トレンドはさらに強くなる可能性が高いでしょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場は買い材料が不足する中でも、
前日の下げ幅を打ち消して、プラスに転じるほどの強さを見せました。
ただし、テクニカル的にみると高値と安値が前日の日足に包まれる
持ち合いの動きで一回拮抗した形を形成しました。
拮抗はしたものの安値を割り込んで下げるような要因も見当たらず、
再選に向かってプラス材料の積み上げに熱心な
トランプ氏が米朝首脳会談で収穫になるような材料を打ち出すと
市場は堅調な動きを続けるとみられます。
建設、医薬品、不動産などが一斉にギャップをあける勢いで
上昇トレンドを強めたので、継続して注目、
一方、電気・ガス業、陸運業は高値掴み圏に近づいたので、
急変に気をつけて、新たなポジションを作ることには注意すべきタイミングです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,556.51 +107.12(0.50%)
ドル・円
110.42 – 110.43 -0.40(-0.36%)
ユーロ・円
125.83 – 125.87 +0.06(0.04%)
NYダウ(ドル)
26,057.98 -33.97(-0.13%)
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