2019年4月11日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比23円81銭(0.11%)高の2万1711円38銭で終えました。
国内の株価材料が少ない中、米国市場も小幅な動きにとどまり、
1日中方向感のない展開を見せましたが、プラスを確保して引けました。
方向感のない中でもテクニカル的には上昇の形を維持しながら
来週以降の動きに期待をもたせました。
本日も最後までしっかりお読みください。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに小幅反発して、
前営業日比6ドル58セント高の2万6157ドル16セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比54.966ポイント(0.7%)高の7964.244で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数はは2018年10月以降、
半年ぶりの高値更新を続けています。
ダウ工業株30種平均は小幅反発しましたが、
力強い買いは見られず、決算発表がスタートする中
様子見ムードが強くなりました。
当日はリーバイ・ストラウスやデルタ航空などが好決算を発表して
好感された結果が市場に反映されましたが
ボーイングが連日下げることで上値を抑える結果になりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は国内の材料は少なく、
様子見ムードが強い動きになりました。
小幅に売りが先行してスタートした後は
前日の終値を挟んでの動きに終始、
米国市場で長期金利が下落したことを背景に金融銘柄に売りが出ました。
前日の終値を上回り、プラスに転じる場面もありましたが、
方向感を欠いて、売り買い交差する動きが続きました。
前日は最も売り込まれた石油・石炭製品が再び上昇して、
動きが活発になってきたことをアピールしました。
銀行、証券、その他金融業が下げ、
不動産も厳しい動きになりました。
商いは5営業日ぶりに2兆円を回復しました。
東証1部の売買代金は2兆545億円、
売買高は11億1171万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は814、
値下がりは1222、変わらずは104でした。
日経の日足は実体が小さく、上下ヒゲが長い短陽線を形成
迷いに入って、方向感のないことを示している形ですが、
高値と安値は切り上げたので、テクニカル的には上昇です。
4/8の陰線から調整入り、2日だけでトレンド転換してきたので、
明日は本日の高値を抜けて上昇トレンドに戻るかが
注目されるポイントです。
上昇を続ける場合でも下向きの200日線が
もう一度抵抗になる可能性があるので、警戒が必要です。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
言葉の通り方向感のない相場でした。
前日の終値を挟んで、プラス・マイナス交差しながらも
1日の変動幅は93円、ほぼ1ヶ月ぶりの迷いを見せました。
その中でもテクニカル的な上昇を形成しながら
上昇トレンドを維持し、
商いも2兆円を超えてきたことは評価できるでしょう。
明日は週末で手仕舞いモードが強まりますが、
ポジションを閉じてから午後から再び買いが入る場合は
来週に向けての期待をもたせるでしょう。
前日は「ハイテク関連に関してはまだ固く守られている印象があるので、
買いではこの業種に引き続き注目しましょう。」と解説しましたが、
引け後発表された安川電機の決算が
2019年2月期の連結経常利益は508億円、
20年2月期も前期比5.6%減の480億円に減る見通しとなりました。
自社株買を一緒に発表したことが支えにはなりますが、
電機、精密機器全般にどれだけの影響を与えるのか、
明日は慎重に見守る必要があります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,711.38 +23.81(0.11%)
ドル・円
111.12 – 111.13 -0.06(-0.05%)
ユーロ・円
125.32 – 125.36 +0.07(0.05%)
NYダウ(ドル)
26,157.16 +6.58(0.02%
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