2019年4月16日の東京株式市場は4日続伸しました。
終値は前営業日比52円55銭(0.24%)高の2万2221円66銭で終えました。
連日で年初来高値を更新しました。
材料が不足する中、日米貿易会合の結果を見極めたいとの
様子見ムードが広がりました。
本日の夜にでも結果がでるので、明日はそれを消化する日になります。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して、
前営業日比27ドル53セント(0.1%)安の2万6384ドル77セント、
ナスダック総合株価指数も小幅に反落して
前営業日比8.152ポイント(0.1%)安の7976.012で取引を終えました。
2019年1-3月期の決算で、減収減益を発表した
ゴールドマンサックスが4%近く下落、
金融関連銘柄全般に売りが波及したことが市場を押し下げました。
厳しい動きを強いられていたヘルスケア部門に買いが入ったことで
下値は限定的な範囲で推移しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は明確な材料が少ない中で
個別銘柄の材料に従って売り買いが交差する動きでした。
新料金体系を発表したドコモが買われ、
通信全般に買いが入りました。
4日続伸の中でも過熱感はなく、むしろ材料不足で
上昇をすると売りが出る繰り返しで
上値の重さが目立つ1日でした。
情報・通信業が上昇率1位、前日は押された建設、食料品、不動産などの
内需にも買いが入りました。
一方、電気・ガス業、鉱業が売られ、
パルプ・紙、精密機器などが厳しく売られました。
商いは小幅に減少しましたが、2兆円を確保、
東証1部の売買代金は2兆929億円、
売買高は10億5075万株と、低調でした。
東証1部の値上がり銘柄数は698、
値下がりは1346、変わらずは97でした。
日経の日足は実体まで+2σの外に飛び出したスプラッシュの状態、
高値は切り上げ、安値は切り下げる陽線で、
テクニカル上は持ち合いと解釈されます。
高値圏で横ばいになる際に懸念される減少は
リバーサルアイランドで、ギャップを開けながら
下離れするとしばらくの調整に入ることになります。
現在はトレンドが強い状態ですので、
深い調整というより22,000円で支えてくれるかが確認ポイントです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
様子見が強くなってきました。
日経自体の動きも一服感が出ていますが、
TOPIXはすでに下落に転じました。
上昇を継続してきたことで利益確定が出やすいタミングではありますが、
本日のイベントが注目されることから
積極的な買いが入りづらいのも一つの要因です。
日米の貿易会合があるので、
その結果待ちということですが、なにもなかったということだけでも
今までの上昇トレンドを継続する可能性は高いでしょう。
日経と同じ動きをしてきた繊維製品、化学、ゴム製品などの
素材系には過熱感が出ているので、
利益確定の売り注文はしっかり入れておきましょう。
超短期的な売り戦略も考慮してみてもいいでしょう。
一方、電気・ガス業の押しが強かったので
短期的な反発があっていいタイミングです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,221.66 +52.55(0.24%)
ドル・円
111.92 – 111.93 +0.01(0.00%)
ユーロ・円
126.56 – 126.60 -0.08(-0.06%)
NYダウ(ドル)
26,384.77 -27.53(-0.10%)
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