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2019年5月17日の日経概況

2019年5月17日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比187円11銭(0.89%)高の2万1250円09銭で終えました。
米国市場が好決算と好調な経済指標を背景に上昇、
日本市場もその流れを引き継ぎました。
今週は直近の安値から戻りを試す動きになりましたが、
大きく下げ幅を減らすところまでは至らず、来週も上下変動する
動きが予想されます。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は3日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して、
前営業日比214ドル66セント(0.8%)高の2万5862ドル68セント、
ナスダック総合株価指数も3日続伸して
前営業日比75.899ポイント(1.0%)高の7898.046で取引を終えました。

景気動向の指標として注目度の高い
4月の住宅着工件数の増加率はが市場予想を上回たことで
景気減速の懸念が後退、幅広い銘柄に買いが入りました。

ピークを迎えた決算で主要な企業が好決算を発表したことも
投資家心理を改善させました。

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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇し、その流れを引き継ぎ
買いが先行してスタートしました。
為替市場で円高が一服したことまで確認されると
上昇幅は300円を超えるなど、
下げが大きかった分への反動も現れましたが、

まだ強気にはなりきれず、午後にはいると失速、
始値付近までもどして終わりました。
戦略メルマガでも継続してフォロー中の
ソニーが自社株買い、マイクロソフトとの提携など
好材料を重ねて出すことで大きく上昇するなど
一部銘柄への物色も続きました。

商いは前日より増加、
東証1部の売買代金はで2兆4294億円、
売買高は13億4952万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1705、
値下がりは377、変わらずは58でした。

日経の日足は長い上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
実体がほとんどないのは高値が75日線をタッチするとすぐ切り返し、
始値付近まで戻したことを意味し、迷いがあることを示しています。

高値と安値を切り上げ、実体が前日の日足から上放れしているので、
ギャップ明け、21,000円を意識してから反発したことになります。

前日は「-1σと75日線が重なったので、強い抵抗線になります。」と解説
その通りの動きですが、来週は本日の高値を抜けて
上昇の勢いを続けてくれるかが確認ポイントになりそうです。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週は令和に入ってからの下落を戻す動きを試しましたが、
本日の上昇締めにも関わらず強い動きが出たとは言えない結果でした。
来週は劇的に変わる要素を持っているよりは
波乱要因が並んでいるので、今週と変わらず上下変動する相場になりそうです。

波乱要因1は米国のトランプ氏の不規則な言動、
来日も予定されている中、日本との融和モードを出すなら
ポジティブ反応につながりますが、その反対はネガティブインパクトが大きいので
期待が先行した買いは控えるのが賢明でしょう。

波乱要因2も結局は米国関連で、ファーウェイ禁輸措置など
長期化は避けられないことなので、
日本企業にも影響が長期化することです。
実際に米国も日本も半導体関連が厳しい動きになり
村田製作所などは特に影響が大きく残りました。

では、注目する業種はというと、
今週強い動きをみせた食料品、陸運などは
内需型というのもあるので、まだ注目する価値があります。
一方、半導体関連、割高感の出ている精密機器、素材系などの
景気敏感業種には引き続き警戒が必要です。

注目のイベントは週初の月曜日から1-3月期GDPで、
22日の貿易収支、米国ではFOMC4月30-5月1日開催分の公開です。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,250.09 +187.11(0.89%)
ドル・円
109.62 – 109.63 +0.17(0.15%)
ユーロ・円
122.49 – 122.53 -0.18(-0.14%) 
NYダウ(ドル) 
25,862.68 +214.66(0.83%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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