2019年5月20日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比51円64銭(0.24%)高の2万1301円73銭で終えました。
米国市場は米中貿易摩擦の先行き不透明感を背景に反落、
日本市場は1-3月期のGDPが市場予想を超えたことが好感され
上昇でスタート、180円の上げ幅まで見せましたが、
内需の弱さを反映させて上げ幅を縮小させながら引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比98ドル68セント(0.4%)安の2万5764ドル00セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比81.761ポイント(1.0%)安の7816.285で取引を終えました。
米中貿易協議の不透明感が強まったことを背景に
投資家心理が悪化しました。
好調な経済指標を反映して市場が動く間は
小幅高で推移する場面もありましたが、
米中の先行き不透明感の方が強く影を落としました。
大きく下値を売り込む動きにはつながらず、
下げ幅は限定的でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は好調な経済指標を好感して買いが先行してスタート、
直近の下げ側を抜け出す雰囲気を見せました。
注目度の高い1-3月期のGDPが市場予想を上回り
市場は上昇で回答しましたが、
内需の動向を示す個人消費などの指標がさえない結果を見せたことで
180円あった上昇幅を打ち消して
先週末の終値付近で引けました。
先週に引き続き半導体関連銘柄には売りが続き、
機械、電気機器など景気敏感領域には厳しい動きが連続しています。
市場を牽引したのは不動産、水産、陸運などの
内需型で先週末の戦略で説明した通りの動きです。
商いは様子見ムードを反映して1ヶ月ぶりに2兆円台を割り込み、
東証1部の売買代金はで1兆9846億円、
売買高は11億7824万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は855、
値下がりは1203、変わらずは82銘柄でした。
日経の日足は先週末とほぼ同じ形で、
長い上ひげを持つ短陰線を形成しました。
高値の位置まで一緒で75日線をタッチするとすぐ切り返し、
始値付近まで戻して終わりました。
先週末の高値と安値を切り上げて上昇の形にはなりましたが、
75日線が強く意識される動きにはかわりなく、
ここをぬけだしてくれるかが今週のポイントになります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末は「注目する業種はというと、
今週強い動きをみせた食料品、陸運などは
内需型というのもあるので、まだ注目する価値があります。
一方、半導体関連、割高感の出ている精密機器、素材系などの
景気敏感業種には引き続き警戒が必要です。」と解説、
本日は陸運、不動産、水産などの内需が予想通り強い動きになりました。
今週も米中の貿易摩擦では突発材料満載なので、
外需・景気敏感銘柄には引き続き変動性の
高い動きが続くことが予想されます。
内需の中で陸運業、不動産業は過熱の領域に入りつつ、
いつ反転してもおかしくない動きなので、警戒してください。
代わりに、本日資金が活発にシフトしながら、
出遅れ感を解消しようとする医薬品には今週中注目していいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,301.73 +51.64(0.24%)
ドル・円
109.87 – 109.88 +0.15(0.13%)
ユーロ・円
122.65 – 122.69 +0.01(0.00%)
NYダウ(ドル)
25,764.00 -98.68(0.4%)
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