2019年6月20日の東京株式市場は2日続伸しました。
終値は前営業日比128円99銭(0.60%)高の2万1462円86銭で終えました。
FRBが利下げを示唆する声明を発表、米国市場が上昇したことを受け、
日本市場も2日連続の3桁上昇となりました。
テクニカル的な節目も突破してきましたが、21,500円の挑戦が早期に達成できるか、
その勢いが続くのかが今後の確認ポイントです。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は3日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して、
前営業日比38ドル46セント(0.1%)高の2万6504ドル00セント、
ナスダック総合株価指数も3日続伸して
前営業日比33.440ポイント(0.4%)高の7987.323で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は5月3日以来、1カ月半ぶりの高値、
ナスダック総合株価指数は5月6日以来の高値を記録して
両指数とも好調な動きが続きました。
ドラギ総裁の発言に続き、FRBのパウエル議長が
年内の値下げを示唆する発言をすることで上昇し、
市場最高値を視野に入れ始めましたが、上値は限定的でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国の材料を引き継ぎ、好調な動きを続けました。
FRBの声明では利下げが示唆され、米国株が高い水準で推移、
日本株も1ヶ月ぶりの高値を記録しました。
米国長期金利の低下で日米金利差縮小が懸念され、
円高進んだことは上昇幅を抑える要因になりましたが、
中国市場が大幅に上昇するなどアジア市場が好調な動きになったことを受け、
上昇を維持しながら取引を終えました。
円高を受けて水産、不動産などの内需の一角に買いが入りましたが、
ファストリなどの値嵩株が商いを伴って上昇、
市場を浮上させました。
商いは2日だけで低調に転換、2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆7927億円、
売買高は10億1796万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1259、
値下がりは767、変わらずは118でした。
日経の日足は短い上下ヒゲを持つ短陽線を形成、
2日連続のギャップあけになりました。
これで安値の切り上げが成立しましたが、
達成感がでる位置まで進みました。
75日線にまたがって終わり、まだ抵抗に会うこともできる位置ですが、
ここから下げて、上向きに変わった25日線で跳ね上がることを確認しに行きます。
1日を残した今週はここまで陽線、
後1日で最悪期は抜け出すことになりそうです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国の動きが強くなってきました。
日本は3桁上昇を2日続けましたが、
商いはむしろ2兆円を割り込み、勢いが回復したとは言いにくいレベルです。
しかし、2兆円近くにはなってきているので、
様子見をしながら打診買いが入ってくる様子が伺えます。
米国には地合いのよい動きが続くので、
明日まで好調な動きが続く場合は
利益確定による売りが一巡した後、日本株にはポジティブな動きが見られるでしょう。
鉱業には過熱感が出てきたので、週末に備えての急変に注意、
パルプ、ガラス、非鉄金属などの素材系もしかり。
電気・ガスは売られ過ぎの領域まで進んだので、
短期的なリバウンドを狙うのもよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,462.86 +128.99(0.60%)
ドル・円
107.63 – 107.64 -0.75(-0.69%)
ユーロ・円
121.71 – 121.75 +0.33(0.27%)
NYダウ(ドル)
26,504.00 +38.46(0.14%)
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