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2019年6月24日の日経概況

2019年6月24日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比27円35銭(0.13%)高の2万1285円99銭で終えました。
米国市場が利下げへの期待で一時史上最高値を更新しましたが、
達成感による売りで反落、日本市場は様子見を極める流れになりました。
4年半ぶりの低調な商いで、投資家心理と資金がしばらく離れていますが、
下値は堅い、というのが今週の予想です。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は5営業日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落して、
前営業日比34ドル04セント(0.1%)安の2万6719ドル13セント、
ナスダック総合株価指数も5営業日ぶりに反落して
前営業日比19.633ポイント(0.2%)安の8031.707で取引を終えました。

前半好調、後半に入って上昇幅を打ち消しました。
FRBによる利下げへの期待が続き、150ドル超える上昇幅を
朝方は記録、史上最高値を一時更新しました。

その結果、達成感からくる利益確定に加えて、
ファーウェイに続く中国のスーパーコン企業に対する制裁が
伝わることで投資家心理が悪化しました。

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【日本市場の動向】
日本市場は様子見の中、新たな材料がない中、
方向感のない動きに終始しました。
為替市場で円高傾向が維持されたことや、
中国のスーパーコン企業への新たな制裁見通しが
半導体銘柄への売りを誘い、上昇幅を抑える一方、

日本で開催されるG20では米中の会談に期待がかかり
買われる材料になり、
売り・買いが拮抗する流れに終始しました。

先週末に続き、不動産が売られ、陸運、水産などの
内需型に売りが継続しました。
一方、繊維、石油、ゴム製品などの素材系産業には
買いが見られました。

様子見の極まりで、商いは4年半ぶりの低さを記録しました。
東証1部の売買代金は概算で1兆4115億円、
売買高は8億3001万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1066、
値下がりは966、変わらずは113銘柄でした。

日経の日足は短い上下ヒゲを持つ短陽線を形成、
75日線が抵抗になり、下げる準備をする格好になりました。
すぐ下げが加速するという意味ではなく、
下に位置する25日線が支えになることが期待され、
ここで下げ止まると反発しやすくなりますが、
この節目まで下に抜けると、当分は下げが加速します。

ボリンジャーバンドが横ばいで幅も狭まってきたのは、
直近のトレンドなし流れを反映した結果ですが、
25日線に支えられなかった場合は下向きと下に向かって広がるので、
下げ止まりの位置を定めるのが難しくなります。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
非の打ち所がない様子見相場です。
1兆4,000円あまりの商いは
2014年12月26日以降は記録されてなかった低調ぶりです。

お金がを動かせる部門でもほとんど開店休業状態ということですが、
これは次の跳ね上がりの準備も兼ねているとみてもいいでしょう。
本日の上昇率上位をみると石油、繊維、海運など
市況関連銘柄が占めています。

つまり、そこを打って跳ね上がる時により大きく注目されやすいところに
資金が向かっていると考えてよいでしょう。
今週の動きは基本的に下値が堅い状態でG20に向かっての様子見です。

今日の動きを反映するなら、
市況関連で出遅れて、本日は下げている非鉄セクターに
注目するのが良い戦略になります。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,285.99 +27.35(0.13%)
ドル・円
107.45 – 107.46 ±0.00(0.00%)
ユーロ・円
122.22 – 122.26 +0.68(0.55%) 
NYダウ(ドル) 
26,719.13 -34.04(-0.12%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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