2019年6月26日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比107円22銭(0.51%)安の2万1086円59銭で終えました。
利下げの期待が後退する高官からの発言で米国市場が下落、
日本市場はその流れを引き継ぎました。
商いは一時期2兆円を上回りましたが、直近の3日間で再び
2兆円を割り込む低調さで、G20の結果を見極めたい様子見ムードが強くなっています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比179ドル32セント(0.7%)安の2万6548ドル22セント、
ナスダック総合株価指数は3日続落して
前営業日比120.979ポイント(1.5%)安の7884.717で取引を終えました。
パウエルFRB議長、セントルイス連銀のブラード総裁など
FOMCの高官が相次いで利下げに慎重な意見を述べると
投資家心理が悪化しました。
消費者信頼感指数や新築住宅販売件数などの
主要経済指標が市場予想を下回ったことも売りにつながりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の材料を引き継いだ動きになりました。
米国市場は利下げ期待が後退する発言で下落、
日本市場も売りが先行してスタートしました。
G20への期待を反映して底値が固い上に
ファーウェイへの供給が一部再開されたとの報道で
半導体関連銘柄に買いが入ったことで下げ幅は限定的でした。
今週に入って注目するように解説した
金属製品、非鉄金属、石油などの市況関連銘柄の一角が値段を保ちました。
一方、食料品、陸運業、倉庫などの内需は前日から反転、売りが広がりました。
商いは3日連続で2兆円を割り込み、
東証1部の売買代金は概算で1兆6814億円、
売買高は9億3501万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1552、
値上がりは508、変わらずは77でした。
日経の日足は短い上下ヒゲを持つ短陽線を形成、
実体が前日の実体からした離れするギャップを開けました。
市場心理が悪化して、下げが加速するポイントですが、
前日の説明では「21,000円の上で横ばいで推移する25日線が変動幅の中に入っており、
ここで支えられるかが焦点になります。」と解説、
本日は25日線が支えになりました。
支えになったもののまだ下げ止まり、
上に向かってのトレンド転換が見られないので、
21,000円と現在の25日線でもう一度支えられ、
トレンド転換するのを確認しない限りは
ここから反転するとは安心できない流れです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場は数日だけ2兆円を超えた日があり、
それ以外は2兆円を割り込む低調な商いが続き、
様子見ムードが続いています。
G20に向けての期待、利下げの期待が持ち上げられたかと思ったら
「違うよ」という発言が飛び出して市場が逆転、
ファーウェイへの制裁から一部解禁など
不透明要因があまりにも多いことが様子見が強くなる要因でしょう。
このような市場では強引に利益をひねり出そうとしても
痛みが広がるだけの場合もあります。
大人しく、ジョンが注目するように言っている業種に集中してください。
それが現状においては懸命な戦略です。
前日はここから訪れるかも知れない上昇相場に備えて、
底打ちで割安に近い銘柄を拾うことに集中していると伝えました。
そうすると「スルガ銀<8358>やTATERU<1435>のように
なにかやらかしてしまった銘柄は随分と下げてきて、チャンスかも知れません」という
意見を送ってくださったりしました。ありがとうございます。
概況を読んでいる皆様の意見はいかがでしょうか?
ピーク時の株価に比べると1/4以下になったこれらの銘柄は買いでしょうか?
明日から数日に渡ってその事について解説しますが、
その前にあなたの意見を聞かせてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,086.59 -107.22(-0.51%)
ドル・円
107.46 – 107.47 +0.42(0.39%)
ユーロ・円
122.14 – 122.18 +0.24(0.19%)
NYダウ(ドル)
26,548.22 -179.32(-0.67%)
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