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2019年6月27日の日経概況

2019年6月27日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比251円58銭(1.19%)高の2万1338円17銭で終えました。
米中首脳会談に対する期待が市場を押し上げました。
米国市場は期待と様子見が混在して上昇と下落の方向感に欠けた展開、
日本市場は中国関連銘柄、半導体関連銘柄を中心に8割が上昇しました。
節目から切り返した日経、G20の結果に期待が織り込まれはじめています。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は続落と反発、方向感なしに推移しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続落して、
前営業日比11ドル40セント安の2万6536ドル82セント、
ナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発して
前営業日比25.254ポイント(0.3%)高の7909.971で取引を終えました。

米中の貿易摩擦に関してポジティブな発言が高官から
出たことを好感して買いが先行しましたが、
G20での首脳会談結果を見極めたいとの様子見心理で
上げ幅が次第に縮小されました。

市場を支えているのは連続でマイクロン・テクノリジーで、
決算結果の好調さとファーウェイへの部品供給が
一部再開されるとの見通しが半導体全般を押し上げました。

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【日本市場の動向】
日本市場は方向感のない米国市場を横目に
強い反発の動きを見せました。
一部の報道により「米中がG20大阪サミットを前に暫定的な停戦で合意」と伝わると
中国関連銘柄を中心に買いが広がりました。

米国の半導体関連銘柄が好調な流れを引き継いだ他、
106円台まで進んでいた円高傾向が一服し、
急激に円安に振れたことも市場を支えました。

安川電、TDKなどの機械・電子部品系が強い動きになり、
内需の水産・農林業以外の32業種が上昇しました。
アジア市場の強さと日本市場の上昇を受け
証券、商品先物取引業も買われました。

商いは4営業日ぶりに2兆円を超え、
東証1部の売買代金は概算で2兆34億円、
売買高は12億436万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1711と、
値下がりは375、変わらずは61でした。

日経の日足は短い下ヒゲを持つ中陽線を形成、
本日の高値で終わりました。
前日は「まだ下げ止まり、上に向かってのトレンド転換が見られないので、
21,000円と現在の25日線でもう一度支えられ、
トレンド転換するのを確認しない限りは
ここから反転するとは安心できない流れです。」と解説、
本日はトレンドの反転が見られました。

明日も上昇する場合は75日線、6/20,6/21の高値、
ここまで抜いた場合はボリンジャーバンドの+2σが
上値を抑えてくるので、
本格的な上昇までにはまだ抵抗が残っています。

本日の高値を超えてくることで
6/26の安値が安値切り上げになり、
6/20,6/21の高値まで超えてくると下降トレンドの継続性が崩れます。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
ここまでくらい雰囲気にあった日本市場は
G20への期待を織り込み始めました。
米国市場の弱さから考えると、本日の高値引きは
ポジティブな印象を与えるには十分な動きでした。
今月最大の注目イベントであるG20が明日から開催されますが、
肝心な米中首脳会談は土曜日の予定なので、
期待と様子見がぶつかり合い、混沌とした動きになりやすいでしょう。

また、6月の最後の取引になることから
成績を確定するポジション閉じが朝方は出るので
午前中は余計に波乱含みの動きになりますが、
報道通りにG20で首脳会談から進展が見られる場合は
週明けの相場に期待することもできるでしょう。

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「スルガ銀<8358>やTATERU<1435>」の
割安、買い判断について意見を下さいましてありがとうございます。

まずは割安というのをどのように定義するかによって判断は分かれます。
ピーク時に比べて単純に現在の価格が随分と安いという基準で考えるなら
それは買いの判断につながるでしょう。

しかし、企業が持っている価値から考える場合は話が異なります。
そもそも企業情報や四季報などでTATERU<1435>の解説を読んでみてください。
「継続前提に重要事象」と書かれています。

これがついている時点で「この企業は継続して存続できるかが危ぶまれている」
という認識が必要で、手を出すべきではありません。
もちろん私がこの企業に投資する可能性は0です。

では、スルガ銀<8358>はどうでしょう?
続きは明日。
*数字とデータに基づく投資判断を述べています。
個別の企業に対しての感情は一切ありませんので
ご了承くださいますようお願い致します。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,338.17 +251.58(1.19%)
ドル・円
107.91 – 107.92 +0.46(0.42%)
ユーロ・円
122.71 – 122.75 +0.60(0.49%) 
NYダウ(ドル) 
26,536.82 -11.40(-0.04%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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