2018年7月5日の東京株式市場は4日続落しました。
終値は前営業日比170円05銭(0.78%)安の2万1546円99銭でした。
4月4日以来およそ3カ月ぶりの安値記録を更新し続けています。
上昇になる材料が見当たらない中、
米国市場の休みでさらに材料難、
貿易摩擦の期限が明日に迫る中、積極的に買いを進めるには
投資家心理があまりにも悪化しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は独立記念日で休場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が独立記念日で休場であることで
さらに材料難、逆に軟調になる要因は揃っている状況でした。
貿易摩擦により、中国経済の減速が懸念される中、
中国を始め、アジア市場にも売りが広がっていることから
日経はテクニカル的な節目までも割り込見ました。
全面安の中、医薬品、保険業が限定的な下げ幅で、
石油・石炭関連、非鉄金属、小売業などが
大きく売られました。
明日の動きも今夜の米国市場次第ですが、
明日の雇用統計、週末の間に起こり売る通商問題絡みの
リスクを考えると、米国市場も大きく回復することは
期待すづらい展開が予想されます。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
前日は下げ止まりのパターンを見せましたが、
2日間に渡る安値を下に抜けることで心理が悪化しました。
本日の始値が位置するところはちょうど先行スパン2で、
実体を持って雲の下に抜けたことになります。
転換線が基準線を下抜け(デッドクロス)、
遅行線も26日前の株価を下回ったので、
三役逆転が成立しました。
一つ下げ止まりのサインを探すならRSIが
10を切って売られ過ぎを示しています。
本日のRSIは3.05、
最後に10を切ったのは2016年4月11日の6.62でした。
しかし、投資家心理が極端に悪化しているのが懸念事項です。
東証1部の売買代金は2兆2564億円、
売買高は13億9609万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1883、9割近くが下落する
全面安の様子です。
値上がりは185、変わらずは28銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
RSIなどのオシレーター系は売られ過ぎを明白に表していますが、
授業やセミナーなどで私が説明している通り、
トレンドが強すぎる時にオシレーターは
使い物にならないことが多くあります。
明日の動きで注意すべきことは、
場中のどこかで大きく上げるように見えることがあるということです。
週末に備えて、空売りのポジションを利益確定するために
買い戻しが進むことによる仮の上昇も混ざっているので、
錯覚してはいけないでしょう。
利益確定を設定したら、空売り銘柄は再び下げトレンドに。
それでも油断せずに、毎日買い戻しのポイントを見直してください。
見直して対応する分、すべて自分の利益に反映されるので、
週末の間でも可愛がってあげてください。
空売りの注目セクターである、非鉄金属は
本日の全面安の中でも特に大きく下げたので、
底がわからなくなるほどに進みました。
戻りも時間がかかるので、引き続き注目しましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,546.99 -170.05(-0.78%)
NYダウ(休場)
24,174.82 -132.36(-0.54%)
ドル・円
110.66 – 110.67 +0.19(0.17%)
ユーロ・円
129.32 – 129.36 +0.61(0.47%)